確定拠出年金Q&A
確定拠出と確定給付って、
どこが違うの?

将来受取る年金額が一定のものを「確定給付」、毎月支払う掛金が一定のものを「確定拠出」といいます。下の表で、違いを簡単に比較してみましょう。
|
確定拠出 |
確定給付 |
| 掛金を払うのは |
会社 |
会社 |
| 運用するのは |
加入者(あなた) |
会社 |
| あらかじめ決められているのは |
掛金の額 |
年金の額 |
| 途中引き出しは |
できない |
できる |
| 個人の積立金は |
わかる |
わからない |
何にいくら投資すればいいのか、
会社は教えてくれないの?

確定拠出年金の場合、加入者(あなた)が運用商品を選択し、どれだけ投資するかを決めなければなりません(自己責任の原則)。会社はさまざまな形で加入者教育を実施し、社員をサポートすることはできますが、具体的な投資アドバイスをすることは禁止されています。
もしも運用に失敗したら、
会社は責任をとってくれるの?

確定拠出年金制度では、掛金は会社が支払いますが、その運用については加入者一人一人が責任を持って行わねばなりません。つまり、加入者(あなた)が運用リスクを理解し、受け入れることが必要です(自己責任の原則)。したがって、目減りした資産に対して、会社が何らかの援助を行うことはありません。その代わり、加入者が運用について的確な判断ができるよう、さまざまなサポート体制を準備しています。
自分で運用するといっても、
何を参考にすればいいの?

運営管理機関から提供される運用報告書やパンフレットを参考にしてください。これらの資料は、インターネットでも閲覧できます。景気が上向きの時は、株式の比重を高めると高収益が期待できます。逆に、下向きの時は、債券など安全性の高い資産に比重をかければ、株式のマイナスを小さく抑えることができます。ただし、特定商品で高収益をあげることはプロでも大変難しいものです。分散投資を心掛けましょう。
確定拠出年金は、
これまでの年金とどこが違うの?

これまでの年金は、将来受取る年金額が決まっていました。将来いくら受取れるかが決まっているので「確定給付型」と呼ばれています。これに対して、確定拠出年金は将来受取る年金額は決まっていません。決まっているのは支払う掛金の方です。将来受取る年金額は、掛金の累計額と運用益の合計なので、人によって違ってきます。つまり、運用がうまくいけば将来受取る年金額は多くなり、逆に運用がうまくいかないと、将来受取る年金額が少なくなることもあります。
確定拠出年金の
掛金は誰が払うの?

掛金は会社が負担しています。会社は掛金をあらかじめ選定された資産管理機関に直接振り込んでいるので、加入者本人に支払われることはありません。また、会社が支払う掛金に、加入者(あなた)が上乗せして支払うこともできません。
確定拠出年金に加入したら、
公的年金はいらないの?

そんなことはありません。これからも公的年金は老後の生活を支える大きな柱です。確定拠出年金は公的年金を補う制度です。28ページの図からもおわかりのように、企業年金は公的年金を補完するものとして位置付けられています。また、公的年金には老齢年金以外にも、障害年金、遺族年金として支払われることがありますので、社会保障制度としても重要です。
途中でお金を引き出すこと
は
できるの?

確定拠出年金は公的年金を補完することが第一の目的とされています。つまり、老後の安定した収入を確保することです。そのため制約が厳しく、たとえ自分の年金資産であっても、60歳になって年金の受取りがスタートするまでは、原則として自由にお金を引き出すことはできません。