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来週の東京外国為替市場見通し=次期日銀総裁候補の植田氏の所信聴取、金融政策転換の時期探る展開か
2023-02-17 16:46:00.0
予想レンジ:1ドル=132円70銭−138円20銭
13−17日のドル・円は上昇した。週明け13日は、日銀による政策修正観測の後退により、円売りが優勢となった。前週10日夕方、政府が次期日銀総裁への起用を固めたと報じられた元日銀審議委員の植田和男氏が、「現状では金融緩和の継続が必要」と述べたことが材料視された。14日は米1月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ長期化観測からドル買い・円売りが加速。15日の米1月小売売上高、16日の米1月PPI(生産者物価指数)も強い結果となったことから、ドル高・円安が進行した。FRB高官から相次いだタカ派的な発言もドル・円の支え。17日の東京時間も日米金利差拡大を見込んだドル買い・円売りが継続した。
目先のドル・円は、日米金利差拡大の思惑から底堅い推移が見込まれる。来週(20−24日)もFRB高官による発言機会が多く、引き続き金融引き締めに積極的な発言があれば、ドル・円をサポートしそうだ。
ただ、米国は週初20日がプレジデントデーの祝日、日本も23日が天皇誕生日で祝日となるため、日程的に手掛けにくい。週末24日には、次期日銀総裁候補の植田氏による所信聴取が予定されているほか、FRBがインフレ指標として重要視しているコアPCE(個人消費・支出)価格指数の発表があり、週後半にかけて様子見ムードも強まりやすい。植田氏の所信聴取では金融政策転換の時期探る展開が予想される。市場で植田氏がタカ派かハト派かの評価は分かれているが、当面は政策金利を動かさず、YCC(イールド・カーブ・コントロール)の修正に着手するとの見方がある。
外交問題にも関心を払っておきたい。24日はロシアがウクライナへの侵攻を開始して1年となることから、攻勢を強めるようなことになれば地政学リスクが意識される。また、気球撃墜問題をめぐってバイデン米大統領が中国の習近平国家主席と電話会談する意向を示しており、米中関係にも注目だ。
ドル・円の上値メドは22年12月高値の138円20銭近辺、下値メドは13週移動平均線近辺の132円70銭近辺。
提供:モーニングスター社




