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<相場の見方、歩き方>好調な小売り決算、消費の堅調さが次の相場展開に向けた突破口に(2)
2022-10-19 09:10:00.0
(1)からつづく
米国も中間選挙まで1カ月を残すだけとなりましたが、OPEC(石油輸出国機構)プラスは日量200万バレルの原油減産を決定しました。サウジアラビアを訪問してまで増産を要請したバイデン大統領の面目は丸つぶれとなりました。カナダも厳しいハリケーン被害に直面しています。
日本は岸田政権の支持率が発足後の最低となる40%台前半まで急低下しています。今月中にまとめる経済対策が一段と重要になってきました。
―最後の頼みの綱は企業業績、好調企業の見極めを―
最後の頼みの綱は企業業績です。日本でも2・8月決算企業の決算発表が始まっており、こちらは想像以上に堅調で市場の最後の一線を支えています。今週、注目を集めたのは乃村工藝社<9716>の決算です。
6日の引け後に発表された乃村工藝社の23年2月期・第2四半期の決算は、売上高が474億円(前年同期比8.6%増)、営業利益が10.4億円(同13.1%増)となりました。通期でも増益基調になりそうな勢いで推移しています。
同社はショッピングモール、デパートなど商業デザインを手がける業界最大手です。経済再開の恩恵をフルに受けると見られますが、前年の東京オリンピック・パラリンピックの反動がどの程度出ているのか心配されていました。
それが発表された第2四半期の内容からは、各商業施設のリニューアル、リオープンに向けた受注が想定された以上に活発化している様子がうかがえます。中でも伸びているのがデパート、量販店、ショッピングモール、テーマパークからの需要です。企業のショールームなどPR活動も活発化しているようです。
ここからはインバウンド需要のさらなる回復に伴って、商業施設、博物館、イベント会場からの投資が増える可能性が高いと見られます。とりわけ企業の広報・PR活動は、リアルとデジタルの融合がかなりのハイペースで進んでおり、スマホをはじめデジタルツールを活用した集客・販促がますます盛んになっているようです。
乃村工藝社の決算が堅調であれば、日本の消費はかなりの部分が大丈夫であると見られます。このあたりが次の相場展開への突破口になってくるように思えてきます。JR東日本<9020>、寿スピリッツ<2222>、サックスバーホールディングス<9990>、HIOKI<6866>、SREHD<2980>に注目しています。
*おことわり この記事は、2022年10月10日にYahoo!ファイナンスで有料配信されたものです。
提供:モーニングスター社




