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国内市況ニュース

<相場の見方、歩き方>投資のチャンスが近づいている―波乱を繰り返し、底堅さを増す株式市場(2)

2022-10-17 08:01:00.0

(1)からつづく

 ポイントは半導体株が握ります。半導体関連株がいつ、どのタイミングで底入れし反転するのか。その点が重要です。世界景気の行方は半導体セクターの動きに現れ、全面的な持ち直しには時間がかかるとしても、まず最初の底入れ感が出てくることが肝心です。

 その点において業界トップの台湾・TSMCが発表した7−9月期の決算は興味深い内容でした。売上高は前年比48%増の6131台湾ドル、純利益は同80%増の2808億台湾ドル。どちらも四半期ベースで過去最高となりました。

 ただし半導体市場の調整局面入りはTSMCにも及んでいます。通年の設備投資計画を当初の見通しから10%削減しています。昨年までのコロナ特需で伸びたスマホなどデジタル機器の需要がはく落し、顧客サイドの在庫調整が続いています。そのような状況が来年早々までは続くと見られます。

 それでもTSMCのように、先端レベルのチップを供給できるメーカーには引き合いの強さが残っています。在庫調整が一巡する時期もおぼろげながら見えてきた点で、業界全体が底入れに向かう条件が徐々に整いつつあるように感じられます。

―意外にも明るいデータがそろっている日本―

 日本国内には意外と明るいデータもそろっています。10月7日に発表された8月の景気動向指数は、先行指数が100.9(前月比2.0上昇)と4カ月ぶりのプラスを記録しました。一致指数も101.7(同1.6上昇)で3カ月連続で上昇しています。

 9月の「街角景気」(景気ウォッチャー調査)も、現状判断DIが48.4(前月比2.9上昇)となりました。行動規制が解除された飲食関連の上昇が引っ張っています。先行き判断DIは49.2(同0.2低下)となっており、人々は慎重さをまだ崩してはおりません。

 変な言い方ですが、日本は経済の停滞が長く続いていたために、不況慣れしているような部分があります。直前まで好況に沸いた米国とは違って、日本は静かな日常を粛々と過ごしていました。

 コロナの行動規制によって飲食店、旅行、ホテル、アパレル、サービス業は大きなダメージを受けましたが、それも少しずつ日常を取り戻しつつあります。世界経済はこれから厳しい状況を迎えることになるのかもしれませんが、それだけに日本の相対的な底堅さが目立ってくるように思えてきます。

 最近の銀行セクター(特に地方銀行株)の堅調さにそのあたりが投影されている可能性もあります。内需系銘柄の落ち着いたところ、あるいは外需系企業でも急落する局面などは大きな投資のチャンスが訪れているように思えてなりません。カーブスホールディングス<7085>、ギフティ<4449>、TIS<3626>、長瀬産業<8012>、HIOKI<6866>に注目しています。

 *おことわり この記事は、2022年10月16日にYahoo!ファイナンスで有料配信されたものです。

提供:モーニングスター社