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<相場の見方、歩き方>日経平均の行方は景気次第、企業業績を見る限り基調はしっかり(2)
2022-08-29 08:01:00.0
(1)からつづく
火力発電の燃料である天然ガスの1割はロシアから購入していることを世界は知っており、ロシアへの経済制裁を強化しているG7(先進7カ国首脳会議)諸国の中では身の置き場が小さくなりつつあります。「サハリン1」および「サハリン2」はいつ、一方的に契約内容を変更されても不思議ではありません。
チェルノブイリ原発事故以降、原発に対する拒否反応の強い欧州でも、安全保障の観点から原発の再評価に踏み切る国が相次いでいます。日本だけが世界の流れから距離を置くことはますます困難な状況です。
当面は安全審査を通った原発17基を、西日本から東日本へ順番に稼働させることになりそうです。その上で出力が現行の3分の1程度の「小型モジュール炉」や、冷却材に現行の水の代わりにヘリウムガスを使う「高温ガス炉」という次世代原発の開発を急ぐことになります。
いずれも開発には10年単位の時間がかかると見られ、今から手をつけたとしても果たして世界の流れに乗り遅れることなく間に合うのか。そのための政策転換ですが、大きな歯車が10年ぶりに動き始めたというのが実感です。
―日経平均3万円回復に必要な条件とは?―
日経平均株価は先週の2万9000円乗せからさすがに一服しており、大きな下げのないままに日柄調整に入った模様です。日経平均のPBR(株価純資産倍率)は、25日の時点で1.17倍。もし日本の景気が大きく崩れることなく持ちこたえられれば、2万8400円という水準は現時点では非常に居心地のよい水準です。
反対に景気動向がここから大きく下向きに崩れるようだと、現在の解散価値の近くでとどまることはむずかしいでしょう。PBRで1.10倍とか1.00倍が視野に入ってきます。仮に1.10倍まで調整が入ると、その時の日経平均は2万6500円くらいになります。
景気が大崩れせず、少しずつでも上向きになれば、その時はPBRは1.20倍から1.25倍までの上昇が十分に可能です。もし1.25倍まで高まれば、日経平均はその時こそ3万円の大台を超えてくると見られます。すべては景気動向にかかっています。
企業業績を見る限り日本経済の基調はしっかりしたものとなっています。ここからは下値固めを続けながら、次のジャンプアップを待つ時間と考えられます。太平電業<1968>、イーレックス<9517>、日立製作所<6501>、コーセル<6905>、豊田通商<8015>に注目しています。
*おことわり この記事は、2022年8月28日にYahoo!ファイナンスで有料配信されたものです。
提供:モーニングスター社




