債券・為替ニュース
東京外国為替市場見通し=米リセッションへ懸念、日銀の金融政策決定会合にも注意
2022-12-19 07:23:00.0
予想レンジ:1ドル=133円60銭−138円20銭
12−16日のドル・円はもみ合い。週初12日は、米11月CPI(消費者物価指数)の発表を前にポジション調整のドル買い・円売りが出た。13日発表の弱い米11月CPIの結果を受け、米利上げペースの鈍化観測が強まると、ドル売り・円買いが強まった。14日はFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果やパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を前に様子見姿勢が強まり、ドル・円はもみ合い。FOMC後のパウエルFRB議長の発言がタカ派寄りとの見方から、15日はドル買い・円売りが優勢だった。週末16日は、アジア株安を背景にリスクオフとなり、ドル・円は軟化した。
米国では主要経済指標の発表が相次ぐことから、FRBの利上げペースとリセッション(景気後退)の動向を確認する状況が続きそうだ。これまでは米利上げペースの緩和思惑から好材料視されていた弱い経済指標の結果が、リセッションへの懸念という悪材料となってしまうパターンが出てきた。19−23日の週は、12月NAHB住宅市場指数、米11月住宅着工件数、米11月建設許可件数、米11月個人所得・個人支出、米11月耐久財受注などが予定されており、市場予想を下回って悪化する場合にはリセッションが意識され、ドル売りが強まる可能性がある。欧米はクリスマス休暇に入ることから、週末にかけては、取引参加者が減少し、方向感の乏しい展開となりやすい。
日本では日銀の金融政策決定会合が開催される。欧米主要各国がインフレ抑制のための利上げを実施している中、日本は大規模金融緩和を継続するなど稀有な存在。日本でもインフレは深刻で、黒田東彦日銀総裁の任期が迫る中、日銀のスタンスに変化を求める声が上がり始めている。もっとも、金融政策の変更は、あるとしても黒田総裁の退任以降とされており、現状すぐに影響が出る可能性は低い。
ドル・円の上値メドは25日移動平均線が控える138円20銭近辺。下値メドは直近安値の133円60銭近辺。
提供:モーニングスター社




