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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=米5月CPI受けたFOMCに注目

2022-06-10 17:04:00.0

予想レンジ:1ドル=130円00銭−137円00銭

 6−10日のドル・円は上昇基調で推移した。週初6日、黒田東彦日銀総裁が講演で大規模金融緩和を継続する姿勢を改めて強調し、日米金利差拡大が意識され、ドル買い・円売りが進んだ。7日、RBA(豪準備銀行)が大幅な追加利上げに踏み切り、豪ドル・円が上昇すると、ドル・円も上伸。8日は、米長期金利の上昇が支援し、ドル・円は一時02年2月以来の高値水準となる1ドル=134円50銭近辺を付けた。9日は序盤、足元で急ピッチなドル買い・円売りが進んだこともあり、ドル・円は133円台前半まで調整したが、その後、ECB(欧州中央銀行)理事会で、7月からの0.25ポイント利上げの表明など積極的な金融引き締め姿勢を示し、欧米長期金利が上昇。ドル・円も切り返す展開となった。10日東京時間には、財務省と金融庁、日銀の3者会合を受け、当局が急速な円安進行を憂慮する姿勢を示したことから、ドル・円は急落した。

 目先は10日発表の米5月CPI(消費者物価指数)が焦点。市場予想を上回る結果なら、米金融引き締め観測が一段と強まり、ドル・円を押し上げる可能性がある。週明けは14−15日開催FOMC(米連邦公開市場委員会)、米5月小売売上高、米6月NY連銀製造業景気指数、米5月住宅着工件数、米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米5月鉱工業生産など重要経済イベントが相次ぐ。前回5月FOMCで0.50ポイントの追加利上げが決まり、6月と7月のFOMCでも同率の利上げが示唆された。米5月CPIの結果によっては9月にもう一段の利上げが必要との議論が持ち上がる可能性もありそうだ。

 一方、日銀金融政策決定会合では、大規模金融緩和の継続を決めそうだ。日銀のスタンスは従来から大差がないとしても、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締めを強める分、日米金利差拡大が意識され、ドル・円が急上昇する可能性がある点には引き続き注意したい。

 ドル・円の上値はフシ目の1ドル=135円を上抜けるようなら、旧日本長期信用銀行、旧日本債券信用銀行が破たんした98年の末に付けた137円近辺が次のメドとなろう。下値は25日移動平均線近辺の130円ちょうどが目安。日本の金融当局が急速な円安進行を憂慮する姿勢を示したことから、ドル・円の上値が抑制される可能性もある。

提供:モーニングスター社