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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=雇用統計通過後は米5月CPIをにらんだ展開

2022-06-03 17:04:00.0

予想レンジ:1ドル=128円50銭−131円50銭

 5月30日−6月2日のドル・円は上昇した。週初5月30日は、中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月1日から解除されるとの発表を受けリスク選好姿勢が強まり、上昇した。31日、前日のウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事の、インフレが大幅に低下するまで0.5ポイントの利上げを支持するとの発言を受け米長期金利が急伸し、ドル・円が買われた。6月1日、米5月ISM(供給管理協会)製造業景況指数が市場予想を上回り、上昇が継続。2日は、米5月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計が市場予想を大幅に下回り、ドル・円に下押し圧力がかかったが、ブレイナードFRB副議長のタカ派寄りの発言を受け底堅く推移した。

 目先3日発表の米5月雇用統計は、市場では非農業部門雇用者数の伸び幅縮小の一方、失業率は改善が予想されている。先行指標である米5月ADP雇用統計と同様に雇用統計が全体的に弱い結果となれば、FRBの金融引き締め加速観測が和らぎ、ドル・円の上値を抑えそう。もっとも、直近でブレイナード副議長は、マーケットが6月、7月のFOMC(米連邦公開市場員会)で0.5ポイントの利上げを織り込んでいるのは妥当であるとしたほか、市場の一部で広がる9月の米利上げ休止説について可能性は非常に低いと事実上否定。当面の米長期金利の水準を支える可能性があり、ドル・円が大きく崩れることも考えにくいだろう。

 雇用統計通過後は、10日発表の米5月CPI(消費者物価指数)が焦点となる。経済指標ではそのほか、米4月貿易収支、米6月ミシガン大学消費者信頼感指数、米5月財政収支などが発表予定で、足元の米国の景気動向、インフレ動向からFRBの金融引き締めペースをうかがう相場が継続する。また、米10年債など米国債の入札が続き、米金利の反応と併せて注視したい。

 ドル・円はチャート上で、もみ合い推移を予想。5月高値の1ドル=131.33円(5月9日)近辺では上値の重さが意識されそう。一方、下方向では25日移動平均線(6月2日終値基準)128.94円近辺がサポートラインとなる。

提供:モーニングスター社