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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=歴史的フシ目に接近、さらなる円安なら介入観測も

2022-04-08 16:28:00.0

予想レンジ:1ドル=121円20銭−125円90銭

 4−8日のドル・円は上昇した。週明け4日、前週末の米3月雇用統計を材料視したドル買いは一服し、手掛かり材料難でほぼ横ばい。5日は、日銀の黒田東彦総裁が最近の為替変動について「やや急」と指摘したことが円安けん制発言を受け止められてドル売り・円買いが優勢となる場面があったが、米国時間にブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事が早ければ5月の会合でバランスシート縮小を開始する意向を表明したため、ドル・円は急速に切り返した。

 6日になってもドル買い・円売りが継続し、一時124円台を回復。7日は前日に公表された3月開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨がタカ派的な内容だったため、ドル・円は底堅く推移したが、前日のブレイナード理事の発言を受けある程度は織り込み済みだったため、上値は限られた。8日の東京時間は米長期金利の上昇一服を背景にドル売り・円買いがやや優勢となった。

 最近は大幅利上げやバランスシート縮小などに前向きなFRB関係者の発言が多い。一方、国内では日銀の黒田総裁の発言が円安けん制と受け止められ、ドル売り・円買いが強まる場面がみられた。11−15日の週も黒田総裁やFRB関係者の発言機会が多い。日米の当局者による発言への注目度は高まっており、引き続き関心を払っておきたい。

 一方、米3月CPI(消費者物価指数)、米3月小売売上高など、個人消費に関連した経済指標の発表も重なる。特にCPIで米国のインフレ高進が確認されれば、ドル・円の支えになるだろう。

 このほか、ウクライナ情勢をめぐる原油価格の動向なども注意が必要。停戦交渉に目立った進展がみられ原油高が一服すれば、これまで優勢だった日本の貿易赤字を警戒した円売りの巻き戻しが予想される。

 ドル・円の上値メドは15年6月5日以来の高値水準である125円84銭近辺。125円台はこれまでに何度も試しており、歴史的なフシ目。ここを突破すると02年4月以来の130円ちょうどもみえてくるが、原材料高抑制のため、当局による円買い介入を警戒する声もささやかれている。下値メドは4月安値(1日)の121円28銭近辺。

提供:モーニングスター社