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来週の東京外国為替市場見通し=ウクライナ情勢やインフレ懸念の高まりを注視
2022-02-04 16:56:00.0
予想レンジ:1ドル=112円80銭−118円60銭
1月31日−2月4日のドル・円は下落した。週明け1月31日は、米早期利上げ観測を背景に買われていたドルに利益確定売りが強まった。2月1日と2日のドル・円は、弱い米経済指標の発表を受け、軟化した。3日は、ECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁のタカ派的な発言を受け、米長期金利が上昇、欧米と日本の金利差が拡大するとの見方から対円でドルやユーロが買われた。4日は日本が堅調に推移する中、ドル・円は底堅く推移した。
4日発表の米1月雇用統計が目先の材料となる。前哨戦とされる2日発表の米1月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計が弱い結果となったことから、米1月雇用統計もふるわない可能性も指摘されるが、市場では弱い結果はある程度織り込み済で、想定通りの内容であれば、反応は限定的となりそうだ。
週明けは、ウクライナ情勢に気を配りたい。米国防総省は2日、ロシアによるウクライナ侵攻への懸念の高まりを背景に、米バイデン大統領の命令で部隊を東欧に派遣すると発表した。米ロ両国は協議を継続する意向を示しているものの、緊張は確実に高まっている。地政学リスクが高まった場合は、投資家のリスク回避志向の高まりから、ドル売り・円買いに傾く可能性がある。
また、原油先物価格の上昇も気掛かり。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格は、約7年4カ月ぶりの高値まで上昇。インフレ懸念の高まりから、各国の金融引き締め姿勢が一段と強まる可能性がある。
ドル・円の上値メドは年初来高値の116円30銭近辺となるが、ここを突破すると18年1月の高値118円60銭近辺も見えてくる。下値メドは26週移動平均線が控える112円80銭近辺。
提供:モーニングスター社




