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来週の東京外国為替市場見通し=金融政策正常化への動き支えに堅調か、ウクライナ情勢は引き続き注意
2022-01-28 16:54:00.0
予想レンジ:1ドル=112円60銭−117円00銭
24−27日のドル・円は上昇した。週明け24日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて方向感なくもみ合い。米長期金利の低下や欧州株の下落でドル売りが優勢となったが、米国株の持ち直しを受けてドル買いに傾いた。25日は米金融引き締めへの警戒感やウクライナ情勢への懸念から株価が下落し、リスクオフのドル売りが強まったが、26日はFOMCで3月利上げが示唆されると米長期金利が上昇し、ドル買い・円売りが先行。27日は、米10−12月期GDP(国内総生産)速報値の高い伸びが支援材料となり、ドル買いが加速した。28日の東京時間は、日経平均株価の上昇を受けてリスクオンの円売りが優勢となり、ドル・円は堅調に推移した。
FRB(米連邦準備制度理事会)による金融政策の正常化への動きが引き続きドル・円の支えになり、堅調推移が期待される。米10−12月期GDPがドル・円を支援したように、週末の米1月雇用統計も強い結果となれば、ドル・円を押し上げそう。2月3日にはECB(欧州中央銀行)理事会の結果が公表されるが、ECBのレーン理事はインフレ率が目標を上回る水準にとどまれば金融引き締めに踏み切ると述べている。日銀は1月の会合で当面の間、金融政策を維持する考えを示しており、欧米との金利差拡大が意識されれば、対円でドル買いやユーロ買いが優勢となりそうだ。
ただ、早期の金融引き締めは短期的にみると株式市場にとってマイナスとなるため、株価の調整が長引くようならリスクオフの円買いが強まる場面もあるだろう。当然、金融引き締めに向かう中で、弱い米経済指標が相次げば景気減速懸念からドル売りが強まる可能性が高い。また、ウクライナ情勢の緊迫化や、新型コロナウイルスのオミクロン株といった変異株に対しても引き続き注意が必要だ。
ドル・円の上値メドは年初来高値の116円35銭近辺。ここを抜けると大きなフシ目は見当たらず、心理的フシ目の117円ちょうど近辺を目指す展開となりそう。下値メドは26週移動平均線(27日時点で112円60銭)近辺。
提供:モーニングスター社




