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来週の東京外国為替市場見通し=米国の景気・物価動向をうかがう相場続く
2022-01-14 16:15:00.0
予想レンジ:1ドル=113円00銭−115円00銭
1月10−13日のドル・円は下落した。週初10日、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締め加速観測から米長期金利は一時1.80%台に乗せたものの、これを嫌気した米国株が下落し、ドル・円は売られた。11日、パウエルFRB議長による米上院の再任指名公聴会での発言が予想されたほどタカ派的ではなく、米長期金利が低下しドル・円の重しに。12日、米12月CPI(消費者物価指数)が高い伸びを示したものの、市場予想の範囲内だったことから米国の金融引き締め加速観測が後退し、ドル売りに傾いた。13日、米12月PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回り、ドル・円の下落が続いた。
パウエルFRB議長に続き、次期FRB副議長に指名されたブレイナードFRB理事も13日に上院公聴会に出席し、インフレ抑制に向けた金融引き締めに意欲的な姿勢を見せた。直近発表の米12月PPIはさらなるインフレ高進を警戒させるほどの内容ではなかったが、当面のドル・円は米景気動向が、物価およびFRBの金融政策のトーンに及ぼす影響を探る相場展開となりそうだ。目先は14日発表の米12月小売売上高に注意を払う必要があり、その後も米1月ニューヨーク連銀製造業景況指数、米12月住宅着工件数、米12月中古住宅販売件数などの経済指標の発表が相次ぐ。
FRBの金融引き締め姿勢が米国株の調整を招き、ドル・円の上値を抑制している側面もある。金融株を中心に米企業決算シーズンが始まり、米国株の変動性が高まることで、ドル・円相場の波乱要因となるケースもあり得る。その他、日銀金融政策決定会合が開催予定。日米金融政策の温度差が意識され、ドル・円を支える場面もありそうだ。ただ、翌週25−26日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、週後半は様子見ムードが台頭か。
ドル・円はチャート上で、直近安値1ドル=113.14円(21年12月17日)近辺がサポートライン。一方、上方向では25日移動平均線の114.63円(1月13日基準)や、心理的フシとなる115円が上値抵抗線として意識され、この水準を上抜けるには力不足。
提供:モーニングスター社




