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来週の東京外国為替市場見通し=米11月中古住宅販売件数、新築住宅販売件数などに注目
2021-12-17 16:21:00.0
予想レンジ:1ドル=111円50銭−115円50銭
13−17日のドル・円は上昇した。週初13日は、日本株の上昇を背景にドル・円が上値を伸ばす場面もあったが、その後、新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」への警戒感が広がり、上値が重くなった。14日、米11月PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回り、ドル買い・円売り優勢。15日、FOMC(米連邦公開市場委員会)でテーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)の加速や米利上げ時期前倒しの見通しが示され、ドル・円は急伸。16日、BOE(イングランド銀行、英中銀)が予想外の利上げを決めたほか、ECB(欧州中央銀行)がPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の22年3月打ち切りを決定。米英欧が連日でタカ派的な金融政策を打ち出し、ドルは欧州時間まで強含みだったが、米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などさえない米経済指標が相次ぐと米長期金利が急低下し、ドル・円も軟化した。
17日東京時間では、日銀金融政策決定会合で大規模金融緩和策の維持が決まったが、新味はなく、ドル・円への影響は軽微だった。
週明けは、米11月中古住宅販売件数、米12月消費者信頼感指数、米11月新築住宅販売件数などの米経済指標が発表される。米11月中古住宅販売件数、米11月新築住宅販売件数とも10月から強含むとの見方が大勢となっている。家賃の高騰やインフレ高進傾向が強まる中、固定型の住宅ローンを選好する動きが広がったほか、雇用環境の改善が住宅購入意欲を高めているとの見方が出ている。住宅関連指標などが強い結果となれば、目先はドル買いで反応する可能性があるが、米長期金利が急伸し、インフレ懸念が株式市場の重しとなるケースでは、ドル・円の上値も重くなりやすくなるので注意したい。
ドル・円の下値メドは26週移動平均線と近接する水準の111円50銭、上値メドは11月の高値水準115円50銭。
提供:モーニングスター社




