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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=ECB理事会、自民党総裁選に注目

2021-09-03 16:50:00.0

予想レンジ:1ドル=109円00銭−111円00銭

 8月30日−9月3日のドル・円は上昇した。週初30日は、日中欧株高を背景にドル・円はジリ高歩調となったが、その後、米長期金利が低下すると伸び悩んだ。31日、米8月消費者信頼感指数が市場予想を下回り、一時ドル・円は急落したが、その後、米長期金利が上昇するとドル・円も切り返した。1日、米8月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計が市場予想を大幅に下回り、ドル売り・円買い優勢に。2日、翌日に米8月雇用統計の発表を控え、こう着ムードとなり、ドル・円は小幅に軟化した。3日東京時間、菅首相が自民党総裁選不出馬を表明、9月末の総裁任期満了に伴い、首相退任となることが決まった。想定外の退陣表明を受けドル・円はまず円買いで反応したが、支持率の低い菅政権が退陣することで衆院選の与党大敗リスクが回避されるとの見方から日経平均株価が上げ幅を広げると、ドル・円は大きく切り返した。

 目先は3日の米8月雇用統計が焦点。ただ、市場は年内のテーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)を織り込んでおり、非農業部門雇用者数が市場予想に対し多少の強弱があっても、テーパリング観測に大きな変化は起こらず、ドル・円は狭いレンジが続くとの見方が出ている。週明け米国はベージュブック(地区連銀経済報告)の公表や8月PPI(生産者物価指数)があるものの、重要な消費関連指標は翌週持ち越しで材料が乏しい。一方、欧州ではECB(欧州中央銀行)理事会があり、PEPP(パンデミック緊急債券購入プログラム)の購入ペース減速が決定されるとの観測が広がっている。ユーロ・ドルの動きがドル・円に影響する可能性があるので注視したい。また、日本では自民党総裁選、その先の衆院選を巡る動きが活発化するとみられる。

 ドル・円の下値メドは、8月16日安値近辺の109円。上値メドは、当面の抵抗水準とみられる111円とする。

提供:モーニングスター社