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来週の東京外国為替市場見通し=米住宅関連指標やテーパリング観測に注意
2021-05-21 16:24:00.0
予想レンジ:1ドル=107円50銭−111円00銭
17−20日のドル・円は下落した。週初17日は、日経平均株価の下落を背景に、ドル売り・円買い優勢となった。18日、米4月住宅着工件数が市場予想を大幅に下回ったことを受け、米長期金利が低下。ドル・円にも下押し圧力がかかった。19日は商品市況の軟化や暗号資産相場の急落でリスクオフの流れが強まり、一時ドル・円は1ドル=108円円台半ばまで急落した。その後、公表された4月27−28日開催分FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録で一部委員からテーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)に向けた議論を開始する可能性が示唆されたことを受け、米長期金利が上昇すると、ドル・円は切り返し109円台を回復した。20日は、米長期金利の上昇が一服したほか、5月フィラデルティア連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったことなどを受け、ドル・円は軟化した。
週明けは、25日に米4月新築住宅販売件数の発表がある。市場では、2月の大寒波の反動で大幅増となった3月の販売件数から弱含むとの見方が大勢だ。4月の販売件数が市場予想並みかそれ以下ならテーパリング観測が後退し、ドル・円の重しとなりそうだが、市場予想を大幅に上回れば、4月FOMC議事録の内容が蒸し返される格好で米長期金利ならびにドル・円の上昇につながる可能性がある。このほかの米経済指標では、3月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、5月消費者信頼感指数、1−3月期GDP(国内総生産)・改定値、4月個人消費支出などがある。
ドル・円の下値メドは、4月に付けた安値近辺の107円50銭。上値メドは、3月31日に付けた高値近辺の111円。
提供:モーニングスター社




