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来週の東京外国為替市場見通し=FOMC、日銀金融政策決定会合に注目
2021-03-12 17:15:00.0
予想レンジ:1ドル=105円00銭−112円00銭
8−12日のドル・円は上昇した。週初8日は、米追加経済対策の早期成立期待がドル・円を押し上げた。9日、前日の流れを受け継ぎ東京時間にドル・円は一時20年6月以来の1ドル=109円台乗せたが、その後、好調な米3年国債入札を受け米長期金利が低下し、ドル売り・円買い優勢となった。10日、米2月CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回り、ドル・円を下押し。11日もみ合いを挟み、12日東京時間は、前日のECB(欧州中央銀行)理事会で資産購入ペースを加速する方針を決定し欧州株高となったのを背景に、ユーロ・円が18年11月以来の1ユーロ=130円台に乗せると、ドル・円も一時ツレて上昇した。
週明けは、16−17日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、18−19日に日銀金融政策決定会合がある。前者は前回1月FOMCと同様、「最大雇用と物価安定の目標達成に向け一段の著しい進展があるまで」とするフォワードガイダンス(将来の金融政策の方針)に沿い資産購入を継続する姿勢が示されそう。FRB(米連邦準備制度理事会)高官らは足元の米長期金利の上昇を容認しているフシがあるものの、テーパリング(量的緩和の縮小)の言質を与えないものとみられる。一方、後者は金融緩和政策の「点検」結果が焦点になる。足元で日米長期金利上昇が進んだことを踏まえイールド・カーブ・コントロール(長短金利操作)の変動幅を容認することや、ETF(上場投資信託)買い入れ方法の柔軟化などが市場では想定されている。
週明けの米経済イベントでは、3月NY連銀製造業景気指数、2月小売売上高、2月鉱工業生産、2月住宅着工件数、3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などがある。
ドル・円の下値メドは、週足13週移動平均線と26週移動平均線が重なる1ドル=105円。フシ目の110円が当面の上値抵抗水準とみられるが、サブシナリオとしてFOMC声明文やパウエルFRB議長会見を受けてテーパリング観測が強まった場合も想定し、20年2月以来の水準となる112円を上値メドとしたい。
提供:モーニングスター社




