債券・為替ニュース
来週の東京外国為替市場見通し=トランプ米大統領のコロナ陽性で、ドルに先安観
2020-10-02 17:31:00.0
予想レンジ:1ドル=103円00銭−106円60銭
9月28日−10月2日のドル・円は上値の重い展開だった。週明け9月28日は、トランプ米政権の中国に対する政策の不透明感がドル・円の重しとなった。30日は良好な米経済指標を受け、米景気回復への期待が高まり、ドルが買われた。10月1日は、東京証券取引所のシステム障害を受けてリスク回避の動きが出た。その後は、米追加経済対策への合意期待などからドル買い優勢となったが、与野党協議がまとまらないことから、ドル・円の上値は限られた。2日は、トランプ大統領が自身のツイターで新型コロナウイルス検査の結果、陽性が判明したことを明らかにし、リスクオフからドル売り・円買いが出た。
目先は2日発表の米9月雇用統計が焦点になる。8月まで非農業部門雇用者数は4カ月連続で増加しているものの、失業率は4カ月連続で改善するなど、新型コロナ感染拡大の影響で一時帰休となった労働者が戻ってきている傾向はポジティブだが、感染症の再拡大の影響でさえない結果となった場合には、景気回復ペースの鈍化が意識されそうだ。週明けは9月開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表される。23年末までゼロ金利政策が据え置かれる見通しが示されており、ドルの上値抑制材料となり得る。
懸念材料は、トランプ大統領が新型コロナウイルス検査で陽性と判明したこと。体調次第では、政策の停滞や、大統領選への影響が懸念され、ドルは売られやすくなりそう。
週明けは、米副大統領候補によるテレビ討論会の他、9月ISM非製造業景況指数、8月貿易収支など経済指標の発表がある。
ドル・円の上値メドは100日移動平均線近辺の106円60銭、下値メドは19年7月、20年9月の安値近辺である104円台前半。下値模索の展開となっており、ここを割り込むと103円程度までの下押しもあり得る。さらに下落が進めば、大きな節目である100円を目指す展開も想定しておきたい。
提供:モーニングスター社




