youtube fund_beginer fund_search fund_look

債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=南シナ海をめぐる米中の動向を注視

2020-08-28 16:43:00.0

予想レンジ:1ドル=105円−108円

 24−28日のドル・円は堅調に推移した。週初24日は、米政府が新型コロナウイルス感染症から回復した人の血液成分を利用した治療方法を特別承認したと発表したことを受け、リスクオンからドル・円は上昇した。25日は、米中対立の緩和期待が広がり、ドル・円を押し上げた。26日は米金融緩和策が長期化するとの見方からドル売り・円買いが強まった。27日は、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言を受けて米ゼロ金利政策が長期化するとの見方が強まりドルの上値を抑制する場面もあったが、米金利が上昇するとドルは切り返した。週末28日は、安倍晋三首相が辞任の意向を固めたと報じられ、日本株が急落、リスクオフからドル・円も下押しする場面があった。

 南シナ海での米中の緊張が高まっており、注視したい。中国は、26日の中距離弾道ミサイル4発の発射を含め、南シナ海で軍事演習を実施。これに対し、米国は中国による南シナ海の軍事拠点化に加わったとして、中国の国有企業などを制裁対象に加えると発表するなど、緊張が高まっている。米中の偶発的な軍事衝突への懸念も高まっており、地政学リスクを意識したドル売り・円買いには注意したい。

 米経済指標では、8月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景気指数、8月ISM非製造業景気指数、8月雇用統計と重要度の高い指標が控える。新型コロナによる経済への悪影響から回復の兆しが出てきており、景気回復が意識されればドル買いにつながりそうだ。

 ドル・円は106円台後半に13週移動平均線、107円台前半に26週線が控えるが、ここを上回ってくると、108円台乗せも見えてくる。下値めどは、105円ちょうど。105円台に突入すると買い戻し圧力が強まる。

提供:モーニングスター社