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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=米ゼロ金利長期化意識で上値重いか、値動きの荒さに注意

2020-06-12 18:03:00.0

予想レンジ:1ドル=105円00銭−110円00銭

 8−12日のドル・円は下落した。週明け8日、前週だけで2円のドル安・円高が進んだこともあり、利益確定目的のドル売り・円買いが先行した。9日、FOMC(米連邦公開市場委員会)で長短金利の誘導目標を操作する「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の導入が議論されるとの見方から米長期金利の低下を見込んだドル売りが継続。10日、FOMCでは政策金利が据え置かれたほか、22年までゼロ金利政策を継続する方針であることが明らかになり、米長期金利の低下とともにドル・円はジリ安で推移した。11日、新型コロナウイルス感染の第2波が警戒された米国でNYダウが大幅に下落したため、リスクオフのドル売りが加速。12日もドル・円の上値は重かった。

 15−19日の週は、週明けに中国で5月の小売売上高や鉱工業生産など重要経済指標の発表が集中するほか、米国でも5月の小売売上高や住宅着工件数などが発表される。米国では、5月の雇用統計が市場予想に反して強い結果だった。小売売上高や住宅着工件数も市場では改善が見込まれており、市場予想通りの結果になればドル・円にとっては支えになるだろう。

 ただ、米国のゼロ金利政策の長期化が見込まれるうえ、議論が継続となったYCCも意識され、目先は米長期金利の上昇圧力が弱まるとみられる。また、米国ではデモの影響もあって一部の州で新型コロナの新規感染者数が過去最多を記録したが、人種問題に関連したデモは世界的に広がっており、今後、各地で感染者数が増える恐れもある。再びロックダウン(都市封鎖)など経済活動への規制が強まることになればリスクオフの動きが強まりそうだ。

 ドル・円の上値メドは110円ちょうど、下値メドは105円ちょうど。足元の値動きが荒いことから振れ幅が大きくなりやすい点は留意したい。

提供:モーニングスター社