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来週の東京外国為替市場見通し=米国の経済活動再開の実現性を見定める展開
2020-04-17 17:29:00.0
予想レンジ:1ドル=106円00銭−109円50銭
13−16日のドル・円は下落した。週初13日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による世界経済への影響が引き続き警戒され、ドル・円を下押し。14日も下落が続いた。同日、IMF(国際通貨基金)は最新の世界経済見通しを発表し、20年の世界経済の成長率をマイナス3.0%とし、前回1月から6.3ポイント下方修正している。15日はここ数日のドル売りの巻き戻しが見られたが、米3月小売売上高、米4月ニューヨーク連銀製造業景況指数など米経済指標が軒並み悪化し、ドル・円の上値を抑制。16日、新規失業保険申請件数が依然高水準で、ほかの米経済指標の悪化も目立ったが、米国株が小幅高となるとドル・円も小反発した。
ドル・円は依然、世界中で猛威を振るう新型コロナの情勢次第。トランプ米大統領は米国での感染のピークは過ぎたとの見方を示し、現地16日に経済活動の再開を3段階で進める指針を発表した。今後、州ごとの経済活動再開に向けた進捗や感染者数の変化が、外国為替市場で一層注目されることになりそうだ。一方で、同日にはニューヨーク州を含む複数の州が外出制限を5月15日まで延長すると発表したばかり。米国の経済活動の早期再開は楽観視しづらく、ドル・円の上値は限定的か。経済指標や、本格化する米企業決算および業績見通しから米経済のダメージを探る動きが強まり、米国株の変動にドル・円が左右される展開も想定される。経済指標では、米3月中古住宅販売件数、米3月新築住宅販売件数、米3月耐久財受注などが発表予定。
新型コロナの感染拡大および世界経済の減速懸念から金融市場にはリスクオフムードが充満し、FRB(米連邦準備制度理事会)の量的緩和も意識されるなかで米長期金利は1%割れが定着していることも、ドル・円の重しとなりそうだ。
ドル・円はチャート上で、上方向では200日移動平均線1ドル=108.28円(4月16日基準)を上抜け、直近高値109.37円(4月6日)を奪回できるかに注目。下方向では4月1日に付けた106.91円が下値支持線となるが、これを割り込んだ場合に106円台を維持できるかが焦点となる。
提供:モーニングスター社




