債券・為替ニュース
来週の東京外国為替市場見通し=有事のドル買いで底堅い展開か
2020-03-19 17:37:00.0
予想レンジ:1ドル=105円00銭−112円15銭
16−19日のドル・円は上昇した。週初16日、日本時間早朝、FRB(米連邦準備制度理事会)が1.00ポイントの緊急利下げを決定し、ドル売り先行。その後、日銀も金融政策決定会合を前倒しし、追加緩和を決めるとドル買い・円売りで反応する場面もあったが、米株式が大暴落し、ドル・円を下押しした。17日、米政府が1兆ドル超の経済対策を検討中と発表したほか、FRBが企業の短期資金調達手段であるCP(コマーシャルペーパー)買い取りによる流動性供給措置を発動。米株高・米金利高を伴い、ドル・円は上伸した。18日、原油先物価格の急落を機にリスクオフムードになると、株式、債券、金など多くの資産クラスが売られる中、換金目的のドル買いが強まった。19日東京時間もドル買い需要が根強く続き、ドル・円は一時2月28日以来の1ドル=109円台を回復した。
新型コロナウイルスの感染は拡大の一途をたどり、WHO(世界保健機関)はパンデミック(世界的流行)を宣言、パニックの中心地は欧米に移っている。未曽有の危機にあたり、各国中央銀行協調による金融緩和策が次々と発表されたが、市場のパニックを落ち着かせるまでには至っていない。換金需要の高まりから金など安全資産も売られ、「有事のドル買い」が進む。リスクオフとなった際、これまでとは異なる値動きであるドルが買われ、円が売られる展開になるとドル・円は大きく上昇する可能性もある。ただ、ドルも円も買われれば、値幅は限られそうだ。いずれにしてもドル・円の下値は底堅いと予想する。
米経済指標では、2月新築住宅販売件数、19年10−12月期GDP(国内総生産)・確定値などが発表予定となっている。
ドル・円のレンジは、下値メドが16日安値近傍の105円、上値メドは2月の高値112円15銭近辺とする。
提供:モーニングスター社




