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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=新型コロナ感染拡大なら、105円割れも

2020-03-06 17:27:00.0

予想レンジ:1ドル=104円45銭−108円70銭

 2−6日のドル・円は下落した。週初2日は、週末に発表された中国の経済指標の悪化を受け景気先行き不透明感が強まったことからリスクオフのドル売り・円買いが出たが、その後日銀によるETF(上場投資信託)買い入れが発表され日本株が上昇すると、ドル・円も切り返した。3日、FRB(米連邦準備制度理事会)が臨時会合を開き緊急利下げを発表、日米金利差縮小からドル売り・円買いに傾いた。ドル・円は19年10月以来約5カ月ぶりに1ドル=107円を割り込む場面があった。4日は、米大統領選に向けた民主党の候補者選びで、中道派のバイデン元副大統領が支持を伸ばしたことからドル・円は反発。5日は新型コロナの感染拡大を背景に米国株が急落、リスクオフのドル売り・円買いの動きが強まった。6日も日本株安からドル・円は一段安。

 当面は、新型コロナの感染拡大がどこまで広がるかが焦点。WHO(世界保健機関)は5日時点でパンデミック(世界的大流行)には至っていないとしているが、さらに感染が拡大するようだと、パンデミック宣言がなされ、各国政府による非常事態宣言などで一段と経済活動が制限される可能性がある。

 12日はECB(欧州中央銀行)理事会が開催される。新型コロナ問題の影響を背景に、FRBが緊急利下げを実施したことで、ECBも何らかの対応を行ってくるかが注目されそうだ。市場の一部ではECBが利下げを行うとの見方も出ている。もっとも、マイナス金利の幅を拡大することへのマイナスの影響も指摘されており、政策余地が限られるとの見方が広がれば、ユーロ売りや円買いにつながりそうだ。

 米経済指標では、6日に米2月雇用統計が発表される。新型コロナの影響はまだ反映されていないとみられ、市場の反応は限定的となる可能性がある。週明けの米経済指標では2月CPI(消費者物価指数)、2月PPI(生産者物価指数)などが発表予定。

 相場のボラティリティ(変動率)は上昇しており、予想レンジはやや広めにとっておきたい。ドル・円の下値めどは19年8月の安値である1ドル=104円45銭近辺。105円割れの水準では買い戻しが強まるとみられ、18年3月、19年1月も同水準で下げ止まっている。上値めどは26週線がある108円70銭近辺。

提供:モーニングスター社