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来週の東京外国為替市場見通し=中東情勢一服、米実体経済に関心
2020-01-10 17:30:00.0
予想レンジ:1ドル=108円00銭−111円00銭
6−10日のドル・円は切り返す展開となった。米国とイランの対立からリスクオフとなり、週初6日は、1ドル=108円を割り込む展開となった。7日は、イランによる米国への報復が懸念されたものの、米12月ISM(供給管理協会)非製造業景気指数が強い結果となり、ドル買い・円売りに傾いた。8日は、イランが報復として、米軍が駐在するイラク基地に弾道ミサイルを発射、リスクオフからドル・円は急落したが、その後、トランプ米大統領が軍事力を行使しない旨を発言、ドル・円は急速に切り返した。9日は中東情勢への懸念が後退、世界的な株高の中、ドル・円は上昇。10日も堅調に推移した。
中東情勢については、足元で懸念が後退しているものの、解決に至ったわけではないことから、引き続き警戒が必要。その中で、米大手銀行のJPモルガンは、円は以前ほど「安全通貨」のような動きをしなくなっているとレポートで指摘しており、リスクオフの際に円買いが出にくくなっている可能性がある点には注意したい。
中東情勢が一服する中、市場の関心は米実体経済に移る。10日には米12月雇用統計が発表される。市場では非農業部門雇用者数の増加が前月から減速するとの見方があることから、指標が強い結果となれば、素直にドル買い・円売りで反応する可能性がある。その他米経済指標では、12月CPI(消費者物価指数)、12月PPI(生産者物価指数)、米12月小売売上高、米12月住宅着工件数、12月鉱工業生産などが発表予定。また、15日に、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される。次回FOMC(米連邦公開市場委員会)における政策決定の材料となるだけに注目しておきたい。
ドル・円は19年8月につけた安値から上昇が続いているが、ここにきて上値の重い展開となっており、一段高には強い米経済指標などの強い材料が必要だろう。上値メドは111円。下値メドは108円ちょうどとする。107円台ではドル・円の押し目が強くなるとみられる。
提供:モーニングスター社




