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RBA、政策金利を0.25ポイント引き上げ―今後数カ月利上げ継続を示唆
2023-02-07 14:31:00.0
<チェックポイント>
●ロウ総裁、高インフレ下で利上げ継続が重要との考え示す
●ソフトランディングへの道筋は狭いとの認識
●「あらかじめ決められた道筋にはなっていない」との文言を削除
豪準備銀行(RBA、中銀)は7日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)の誘導目標を0.25ポイント引き上げ、3.35%とすることを決めた。利上げ幅は市場予想通り。利上げは22年5月から9会合連続。このうち、6月から9月までは0.50ポイントの大幅利上げを実施している。
市中銀行のRBAへの預入残高である為替決済(ES)バランス(銀行間決済口座)に適用される公定レートも同率引き上げ、3.25%とした。
豪州の22年10−12月期のインフレ率は前年同期比7.8%上昇と、90年以来33年ぶりの高い伸びとなっており、ロウ総裁は、豪州における高いインフレ率を踏まえ、利上げ継続が重要との考えを示した。一方、インフレの見通しについては、世界的な需要の鈍化により低下すると予想。年内には4.75%上昇に低下し、25年半ばまでに約3%に低下するとみている。
国内景気の見通しについては、23年と24年のGDP(国内総生産)成長率が約1.5%増になるとの見通しを据え置いた。その上で、ロウ総裁は「そうなれば、金融引き締めが消費支出を広範囲にわたって抑制することになる」と、警戒感を示している。
また、ここ数カ月の失業率は約3.5%で安定しているものの、今後の労働市場については、「経済成長の鈍化に伴い、失業率の上昇が予想される」とし、最新の経済予測では失業率が23年末までに3.75%、25年半ばまでに4.5%に上昇すると予想している。
他方、賃金の伸びは労働市場のひっ迫とインフレにより、「さらなる上昇が予想される」としている。RBAは、「低インフレを再確立し、インフレを2−3%上昇の物価目標の範囲内に戻すことが優先事項」とした。また、「インフレ率の低下と経済のソフトランディングへの道筋は依然として狭い」とも指摘している。
今後の金融政策決定について、ロウ総裁は、利上げを継続する考えを強調。前回会合時で使われた、「あらかじめ決められた道筋にはなっていない」との文言を削除した。前回の会合では、この文言が使われたことでRBAが利上げを一時停止するとの観測が広がっていた。
豪州は先進国の中でも所得に対する住宅資産価値の比重が高い。住宅価格の低下は個人消費に直結するが、最近の利上げ継続により、住宅需要は低下している。ロウ総裁は前回会合時と同様、「理事会は、金融政策の影響が現れるには時差があること、これまでの累積的な金利上昇の効果がまだ完全に住宅ローンの支払いに反映されていないことを認識している。予想される家計支出の減速の時期と程度については不確実性がある」としている。
次回会合は3月7日に開かれる予定。
提供:モーニングスター社




