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米1月雇用統計、非農業部門雇用者数は51.7万人増―失業率は3.4%に低下
2023-02-06 08:54:00.0
<チェックポイント>
●雇用者数は市場予想を大幅に上回る―サービス業が大幅増
●平均時給も前年比では市場予想上回る
●市場、労働市場の過熱感残るとして数回の利上げを予想
米労働省が3日に発表した1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比51万7000人増と6カ月ぶりの高い伸びとなり、市場予想の平均値である18万9000人を大幅に上回った。
また、1月の失業率は3.4%と、3カ月連続で低下。市場予想の3.6%を下回った。労働市場への参加の程度を示す労働者の市場参加率は62.4%と、12月の62.3%を上回り、3月の62.4%の水準に戻った。一方、FRBが重視している27週間以上の長期失業者数の割合は19.4%と、12月の18.5%を上回った。
非農業部門雇用者数の過去分については、前月12月分が22万3000人増から26万人増に上方改定されたほか、22年のデータが全面的に更新され、通年の雇用者数は481万4000人増となった。コロナ禍の20年は928万9000人減だったが、21年の726万7000人増と合わせて、2年間でコロナ禍中の雇用者の減少を取り戻した。
平均時給は前月比0.3%増の33.03ドルと、市場予想の0.3%増と一致。ただ、前月分の伸びは0.3%増から0.4%増に上方改定されており、前年比では4.4%増と、市場予想の4.3%増をわずかに上回った。また、労働時間は34.7時間と、前月の34.4時間を上回った。
セクター別の雇用者数は、製造業が前月比1万9000人増と、12月の1万2000人増から伸びがやや加速。サービス業は前月比39万7000人増と、12月の22万6000人増から大きく加速した。小売業が3万100人増と、12月の1400人増から大きく増え、レジャー・接客業は12万8000人増(12月は6万4000人増)、専門・ビジネスサービス業は8万2000人増(同3万9000人増)と、いずれも倍増した。
部門別では、民間部門が前月比44万3000人増と、12月の26万9000人増を上回った。政府部門は7万4000人増と、12月の9000人減から増加に転じている。ストに参加した人々が職場復帰した。州政府と市町村などの地方自治体は6万9000人増、連邦政府は5000人増。
予想を上回る強い雇用統計を受け、市場のリセッション(景気低迷)懸念が薄れる一方で、雇用市場の過熱感が薄れていないとして、FRBは次回以降も数回の利上げを実施すると予想、年内利下げ観測に懐疑的となった。今後の利上げペースについては、0.25ポイントとみている。
提供:モーニングスター社




