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金融・経済ニュース

米11月中古住宅販売件数、前月比7.7%減の年率409万件―市場予想下回る

2022-12-22 09:49:00.0

<チェックポイント>
●高水準の住宅ローン金利を背景に買い替え進まず

●NARのチーフエコノミスト「中古市場は凍結状態」

●市場、住宅ローン金利低下で需要回復は23年後半と

 NAR(全米不動産業協会)が21日に発表した11月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比7.7%減の年率換算409万件と10カ月連続で減少し、市場予想の平均値である420万件も下回った。季節要因を無視できる前年比は35.4%減と、16カ月連続の前年割れ。

 FRB(米連邦準備制度理事会)の大幅利上げを背景に住宅ローン金利が高い水準で推移しているため物件保有者の買い替えも進まず、供給量も滞っている状況が続いており、NARのチーフエコノミストのローレンス・ヤン氏は、「中古住宅市場は冷え切って、事実上、凍結状態」と指摘している。

 住宅供給の過不足感を示す11月時点の未販売住宅(在庫)は前月比6.6%減の114万件と4カ月連続で減少。11月の販売ペースで換算した在庫水準は前月と同じ3.3カ月分と、適正水準とされる5−6カ月分を大きく下回っており、在庫不足が販売件数を抑えている。

 一方、住宅の販売ペースを見ると、物件が11月中に市場に残っていた期間は24日間と、前月の21日間や1年前の18日間を上回った。また、11月中に販売された物件のうち、全体の61%が市場に出てから1カ月弱で販売されたが、10月の64%を下回っており、売れるペースは落ちている。

 地域別販売件数は、全体の4割以上を占め、最もウエートが大きい南部が前月比7.1%減の184万件、南部に次いで大きい西部は同12.5%減の70万件、中西部は同5.6%減の102万件、北東部は同7%減の53万件と、軒並み減少した。

 11月の住宅価格(中央値)は前月比2.1%低下の37万0700ドルと、5カ月連続で低下。2月の36万3700ドル以来9カ月ぶりの低水準となったが、前年比は3.5%上昇と、129カ月連続で前年水準を上回った。

 ただ、ヤン氏は、「住宅ローン金利が5週連続で低下しており、住宅市場は凍結状態から抜け出す可能性がある」とし、住宅ローン金利の低下が潮目の変化になると予想している。市場でも金利がこのまま低下し続ければ、23年後半には住宅購入者の取得能力が回復し、需要も一変する可能性があるとみている。

提供:モーニングスター社