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金融・経済ニュース

ECB、0.50ポイントの追加利上げ―23年3月から保有債券の減額開始へ

2022-12-16 08:56:00.0

<チェック・ポイント>
●利上げは4会合連続、利上げ幅は市場予想通り縮小

●資産減額は4−6月まで少なくとも月平均150億ユーロと

●市場、次回2月会合で0.5ポイントの利上げを予想

 ECB(欧州中央銀行)は15日の定例理事会で、主要政策金利のうち、市場介入金利である定例買いオペの最低応札金利(リファイナンス金利)を0.50ポイント引き上げ、2.50%とすることを全員一致で決めた。利上げは4会合連続。利上げ幅は市場予想通りで、9月会合、10月会合の0.75ポイントから縮小した。

 また、23年3月からは資産買い入れプログラム(APP)により膨らんだ資産を減額することも決めた。2月までは満期償還金の元本の全額を再投資するが、3月からは一部を投資しない。4−6月までは少なくとも月平均150億ユーロで減額し、以降は次回23年2月の会合で明らかにするとしている。市場では23年10−12月期までに計1800億ユーロが減額されると予想している。

 ECBによる最新のインフレ予測によると、全体指数は22年が8.4%上昇(前回9月予測は8.1%上昇)、23年は6.3%上昇(同5.5%上昇)、24年は約3.4%上昇(同2.4%上昇)、25年に2.3%上昇と、23年と24年のインフレ率を引き上げた。他方、コア指数は22年が3.9%上昇、23年は4.2%上昇、24年は2.8%上昇、25年は2.4%上昇と予想、全体指数もコア指数も24年まで物価目標を大きく上回り続けると見ている。

 また、景気見通しについては、「ユーロ圏経済はエネルギー危機と景気の先行きに対する高い不確実性、世界経済活動の弱体化、金融環境の逼迫により、22年10−12月期と23年1−3月期にマイナス成長となる可能性があるとし、23年初めにリセッション(景気減速)に陥る可能性を指摘した。

 また、リセッションは比較的短期間で浅いもので終わるが、23年は成長が鈍化すると懸念を示している。その上で、最新の予測ではGDP伸び率は22年が3.4%増(前回9月予測は3.1%増)、23年は0.5%増(同0.9%増)、24年は1.9%増(同1.9%増)、25年は1.8%増と予想。23年の成長率見通しが下方修正された。

 市場では、ECBは次回会合で0.5ポイントの利上げを実施するとみている。

 次回の会合は23年2月2日に開かれる予定。

提供:モーニングスター社