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金融・経済ニュース

英中銀、賛成多数で0.5ポイント追加利上げ―1人は0.75ポイントの利上げ、2人は据え置き主張

2022-12-16 08:32:00.0

<チェック・ポイント>
●インフレ抑制のためのさらなる利上げ必要との考え維持

●GDP伸び率は2期連続マイナス成長でリセッション入りと指摘

●市場は政策金利のピークを23年初めに4−4.5%と予想

 BOE(イングランド銀行、英中銀)は15日、金融政策委員会(MPC)の結果を発表し、政策金利を0.50ポイント引き上げ、3.50%とすると決定した。

 利上げは9会合連続。前回会合では0.75ポイントの大幅利上げを実施していたが、今回会合ではFRB(米連邦準備制度理事会)同様に利上げ幅を縮小した格好。市場予想通りだが、賛成したのは9人の委員のうち6人で、1人は0.75ポイントの大幅利上げを、2人は現状維持を主張した。主張が3つに割れるのは3会合連続。

 BOEは声明文で、大幅追加利上げを決めたことについて、「雇用市場は引き続きひっ迫しており、国内の物価と賃金に持続的にインフレ圧力がかかっている証拠がある」とした上で、「さらに強力な金融政策の対応(追加利上げ)を正当化する」とし、インフレ加速リスクを抑制する必要性を強調した。また、今後の金融政策については、インフレ率2%上昇に抑えるために政策金利のさらなる引き上げが必要との考えを維持した。

 GDP伸び率の見通しについては、22年10−12月期を前期比0.1%減と、前回予想時の同0.35%減から上方修正したが、7−9月期の同0.2%減に続いて2期連続のマイナス成長となり、理論的にはリセッション(景気減速)に入るとしている。

 インフレについては、食品やサービスのインフレ率は前回会合時から伸びが加速しているほか、国内の賃金と物価に対する圧力が高まっていると指摘。ただ、23年1−3月期にかけて徐々に低下すると予想している。

 また、スナク政権によるエネルギー価格保証(EPG)プログラムの延長については、前回会合時点で延長を前提に議論しており、「インフレ予測への全体的な影響は小さい」とした。EPGプログラムはエネルギー(電気とガス)料金の上限を24年3月までの2年間、現行の年間2500ポンド(23年4月以降は3000ポンド)で凍結することを狙っている。市場ではエネルギー価格保証プログラムはインフレを急速に低下させる効果があるとみている。

 今回の会合を受け、市場はBOEの政策金利のピークを4−4.5%とみている。継続的な利上げにより23年には経済成長が鈍化するとの懸念は根強い。労働需給のひっ迫が続いており、雇用市場が緩和したという証拠がなければ、利上げは終了しないとの見方があり、利上げは23年初めの2月と3月の2会合で各0.5ポイント引き上げられ、利下げに転じるのは24年になるとみている。

 次回の会合は23年2月2日に開かれる予定。

提供:モーニングスター社