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金融・経済ニュース

RBA、政策金利を0.25ポイント引き上げ―利上げの一時休止の可能性示唆

2022-12-07 08:53:00.0

<チェックポイント>
●ロウ総裁、インフレ率が10−12月期に8%上昇でピークとの考え変えず

●ロウ総裁、利上げ継続でも「決まった道筋はない」と

●市場、金利は23年半ばに約3.5%でピークと予想

 豪準備銀行(RBA、中銀)は6日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)の誘導目標を0.25ポイント引き上げ、3.10%とすることを決めた。市場予想通りだった。利上げは5月から8会合連続。このうち、6月から9月までは利上げ幅が0.50ポイントだった。

 市中銀行のRBAへの預入残高である為替決済(ES)バランス(銀行間決済口座)に適用される公定レートも同率引き上げ、3.00%とした。

 ロウ総裁は10月の豪CPI(消費者物価指数)が前年比6.9%上昇と高い水準で推移していることを踏まえ、「インフレを物価目標に戻すには、需要と供給の持続可能なバランスが必要だ」とし、需要抑制のための利上げ継続が重要との考えを強調した。

 10月のCPIは9月の同7.3%上昇から減速したものの、ロウ総裁は今後もインフレは数カ月にわたってさらに上昇すると予想。「10−12月期に約8%上昇でピークに達する見通し」とした。ただ、最近の商品価格の落ち着きや国内需要の伸びの鈍化により、23年のインフレ率は低下するとみている。

 今後の金融政策決定については、これまで同様に利上げ継続の考えを示したが、今回は「あらかじめ決められた道筋にはなっていない」との文言を使用。「将来の金利上昇の規模とタイミングは、今後のデータと、インフレと雇用市場の見通しによって決まる」とし、今後の利上げを継続するか否かについては含みを持たせた。市場では、これまでの利上げの影響を見るため、RBAが利上げを一時休止する可能性があると予想している。

 また、労働市場については、雇用の伸びが鈍化しているとしたものの、賃金の伸びが進んでおり、インフレ率のさらなる上昇を予想した。

 国内景気については、短期的にみれば利上げ継続による景気への影響は見られないとしたが、ロウ総裁は、「世界経済が減速し、金融引き締めにより家計消費の伸びが鈍化するため、23年の経済成長は緩やかになる」とし、警戒感を示した。

 市場では、インフレ圧力の短期的な高まりや、労働需給のひっ迫などから、23年10月までに2回の追加利上げを決めたあと、利上げサイクルを終了すると予想している。短期金融市場では政策金利は来年半ばまでに約3.5%でピークに達すると予想。他方、利上げは23年末まで継続され、政策金利が4%超でピークに達したあと、利上げサイクルが終了するとの見方もある。この前提はインフレ率がRBAのピーク予想である8%上昇を超えるとの前提がある。

 次回会合は23年2月7日に開かれる予定。

提供:モーニングスター社