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米10月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比26.1万人増―市場予想上回る
2022-11-07 08:10:00.0
<チェックポイント>
●9月分は31.5万人増に上方改定
●失業率3.7%に上昇―市場予想やや上回る
●平均時給は市場予想上回る0.4%増
米労働省が4日に発表した10月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比26万1000人増となり、20年12月以来2年8カ月ぶりの低い伸びとなったが、市場予想の平均値である19.5万人増を大幅に上回った。
また、8月分は31万5000人増から29万2000人増に引き下げられたが、9月分が前回発表時の26万3000人増から31万5000人増に引き上げられ、計2万9000人の上方改定となった。過去3カ月間の月平均の雇用者数の伸びは28万9000人増(8月時点は38万1000人増)となる。
失業率は3.7%と9月の3.5%から0.2ポイント上昇し、2月の3.8%以来8カ月ぶりの高水準となった。市場予想の3.6%も上回った。労働市場参加率が62.2%と3カ月ぶりの低水準に落ち込む中、失業者数が前月比30万6000人増と、9月の26万1000人減から急増した。
労働市場参加率の低下は利上げの影響が雇用市場に及び始めたとの見方がある。雇用市場が冷え切ったとは言えないが、今後の利上げ継続が雇用市場に影響を与える可能性が高く、市場は12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ幅がこれまでの4会合連続の0.75ポイントの利上げから0.50ポイントに減速すると予想している。
市場が注目していた平均時給の伸びは前月比0.4%増と、前月や市場予想の0.3%増を上回ったが、前年比では4.7%増と、前月の5.0%増を下回り、3月の5.6%増をピークに鈍化傾向にある。
セクター別では、製造業が前月比3万2000人増と、9月の2万3000人増を上回り、3カぶりに加速。一方、サービス業は前月比20万人増と、9月の27万1000人増から減速した。年末商戦シーズンに向け、小売業や運輸・倉庫業が大きく伸びたが、レジャー・接客業が9月から大きく減速した。
部門別でみると、民間部門の雇用者数(事業所統計)が前月比23万3000人増となり、市場予想の22万5000人増を上回った。政府部門は同2万8000人増だった。政府部門のうち、州政府と市町村などの地方自治体が前月比2万2000人増、連邦政府が同6000人増だった。
FRBが重視している27週間以上の長期失業者数の割合は10月が19.5%の116万5000人と、9月の18.5%(106万7000人)を上回り、5カ月ぶりに悪化に転じた。
提供:モーニングスター社




