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金融・経済ニュース

FOMC、4会合連続で0.75ポイント利上げ―今後の利上げ幅縮小示唆も停止は時期尚早と

2022-11-04 08:43:00.0

<チェックポイント>
●12月会合以降の利上げ継続の方針

●今後、利上げペースの減速を示唆

●市場は23年3月に5%台に達してピークと予想

 FRB(米連邦準備制度理事会)は2日のFOMC(公開市場委員会)で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を0.75ポイント引き上げ、3.75−4.00%とすることを全員一致で決めた。市中銀行がFRBに預け入れることを義務付けている準備預金の預入額に付与する金利も同率引き上げ、3.90%とした。

 利上げ幅は市場予想通り。利上げは3月会合から6会合連続となり、このうち0.75ポイントの利上げは4会合連続となる。

 FOMC後の声明文では、前回同様にインフレ抑制のために継続的な利上げが必要との見解を変えておらず、次回12月13−14日の会合以降も利上げを継続する方針を強調。ただ、FRBは、「金融政策のこれまでの累積的な引き締めと、金融政策が経済活動やインフレに影響が及ぶまでの時間差、経済と金融の成り行きを考慮する」と、新しい文言を追加、今後の利上げペースを緩やかにする可能性を示唆した。

 市場では、行き過ぎた利上げによる景気後退懸念が根強い。FRBは雇用者数が増加傾向にあり、失業率も低水準を維持していることから、声明文で景気後退の可能性を否定したが、パウエルFRB議長は会見で、「ソフトランディング(緩やかな調整)への道筋は狭まっている」とした。一方、インフレについては、引き続きウクライナを取り巻く環境や経済活動の再開により上昇傾向にあるとの認識を示し、当面はインフレとインフレ期待を抑制するために利上げを続ける考え。

 パウエルFRB議長は会見で、インフレ抑制を優先し、インフレの抑制には時間がかかるとして利上げを継続する考えを改めて強調し、「利上げの終了を考えるのは時期尚早」と述べた。

 利上げペースについては、「インフレ率を物価目標の2%上昇に引き下げるために十分な金利水準に近づけば、ある時点でペースを緩めることが適切になる」としたが、「その金利水準については不確実性がある。金利水準のピークは従来予想より高くなるだろう」と述べた。

 市場では、政策金利が23年3月に5.00−5.25%に達した段階でピークを迎えるが、利上げサイクルを終了したあとも当分の間は政策金利が据え置かれるとみている。利下げへの転換は23年末との見方がある。

提供:モーニングスター社