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金融・経済ニュース

米9月中古住宅販売件数、前月比1.5%減の年率471万戸―市場予想とほぼ一致

2022-10-21 10:06:00.0

<チェックポイント>

●住宅ローン金利の上昇による調整受ける

●住宅の販売ペースはやや伸びる

●住宅価格はやや低下も、供給不足で急激な下落はないとの見方

 NAR(全米不動産業協会)が20日に発表した9月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比1.5%減の年率換算471万戸と8カ月連続で減少した。コロナ禍を除くと、12年9月以来10年ぶりの低水準となる。ただ、市場予想の平均値である470万戸とほぼ一致した。

 季節要因を無視できる前年比も23.8%減となり、14カ月連続で前年水準を下回った。コロナ禍中の21年の販売件数(前年比8.5%増の612万戸)を23%も下回っている。

 NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「中古住宅市場は、金利の持続的な上昇による調整を受け続けている」とし、依然として住宅ローン金利の急上昇と高水準の住宅価格が住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)を悪化させているとした。

 住宅供給の過不足感を示す9月時点の未販売住宅(在庫)は、前月比2.3%減の125万戸と、前月の同1.5%減から2カ月連続で減少した。

 9月の販売ペースで換算した在庫水準は前月と同じ3.2カ月分で、1年前の2.4カ月分を上回っているが、適正水準とされる5−6カ月分を大きく下回っており、在庫不足が販売件数を抑えている。

 ただ、住宅の販売ペースを見ると、物件が9月中に市場に残っていた期間は19日間と、前月の16日間や1年前の17日間より伸びている。9月中に販売された物件のうち、全体の70%が市場に出てから1カ月弱で販売されており、中古住宅の購入のための競争が激しく、すぐ売り切れる状況ではあるものの、前月に比べるとやや緩和している。

 地域別販売件数は、全体の4割以上を占め、最もウエートが大きい南部が前月比1.9%減の208万戸、南部に次いで大きい西部は同横ばいの88万戸、中西部は同1.7%減の114万戸。北東部は同1.6%減の61万戸だった。

 9月の住宅価格(中央値)は前月比1.8%低下の38万4800ドルと3カ月連続で低下。3月の37万9300ドル以来6カ月ぶりの低水準となった。前年比は8.3%上昇と、127カ月連続で前年水準を上回った。

 市場は今後も住宅ローン金利の上昇などを背景に住宅販売の弱い状況が続くとみている。ヤン氏は、「販売件数はまだ底を打っておらず、まだ下がるだろう。今後、460万戸ペースに鈍化する可能性がある」としている。住宅価格については23年1月から2月にかけて伸びが減速すると予想しているが、住宅供給が限られているため、急激な下落はないとみている。

提供:モーニングスター社