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金融・経済ニュース

米9月住宅着工件数、前月比8.1%減の143.9万戸―市場予想下回る

2022-10-20 09:53:00.0

<チェックポイント>

●住宅ローン金利上昇で一戸建てが2年4カ月ぶりの低水準に

●労働者不足や資材高で未着工件数は依然高水準

●市場は10月以降の着工件数や許可件数も弱い伸びを予想

 米商務省が19日に発表した9月の住宅着工件数(季節調整値)は、年率換算で前月比8.1%減の143万9000戸となり、市場予想の平均値である146.1万件を下回った。前年比は7.7%減。8月の156.6万件(前期比13.7%増)から一転した格好だが、8月は7月の急減を受けた反動によるもので、市場でも一時的なものとの見方が多かった。

 着工件数の内訳は、主力の一戸建てが前月比4.7%減の89万2000戸となり、20年5月の75万戸以来2年4カ月ぶりの低水準となった。住宅ローン金利の急上昇が影響している。また、月毎に変動が激しいアパート(5世帯以上)も同13.1%減の53万戸と急減し、7月の46万2000戸以来2カ月ぶりの低水準となった。

 一戸建てのバックログ(建築許可が下りたあと、未着工となっている件数)は、前月比横ばいの14万4000戸、前年比では1.4%減と、前年割れが続いているが、低水準だった21年1−3月期の月平均12万2000戸を上回っており、依然高水準。アパート(前月比0.7%増)を含めた全体では同横ばいの29万1000戸。引き続き、労働者不足やサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)、高インフレによる資材高騰、住宅購入需要の低下がバックログの処理を抑制している。

 地域別の着工件数は、全体の約6割を占める主力の南部が前月比13.7%減、北東部は同12.5%減、中西部は同2.7%減となった。対照的に南部に次いで大きい西部は同4.5%増と、2カ月連続で増加した。

 先行指標である住宅建築許可件数は前月比1.4%増の156万4000戸と、6カ月ぶりに増加し、市場予想の153万件を上回った。一戸建ての許可件数は7カ月連続で減少したが、アパート(5世帯以上)が増加に転じた。

 また、建築許可が下りたあとの建築中件数は同0.5%増の171万戸と、70年の統計開始以来、過去最高となり、7−9月の建築中件数の月平均(169万8000戸)が4−6月の月平均(167万7000戸)を上回っていることから、10月27日発表予定の7−9月期GDP(国内総生産)速報値の住宅投資部門を押し上げる見通しだ。

 住宅ローン金利の上昇、住宅価格の高騰、労働者や資材不足などを背景に、市場では、今後も10月以降も着工件数と許可件数の伸びは弱いとみている。

提供:モーニングスター社