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米9月小売売上高、前月比横ばい―市場予想下回る
2022-10-17 08:02:00.0
<チェックポイント>
●値上げ効果でアパレルなど堅調―自動車やガソリンは減少
●コア小売売上高は前月比0.4%増
●市場は大幅利上げ続けば23年にリセッション入りと警戒
米商務省が14日に発表した9月の小売売上高(季節・営業日調整後)は前月比横ばいの6839億ドルとなり、市場予想の平均値である0.2%増を下回った。インフレ調整後(9月インフレ率は前月比0.4%上昇)の伸びは0.4%減とマイナスとなる。8月の伸びが0.3%増から0.4%増に上方改定された。
全13業種のうち、前月比で増加したのは6業種(前月は10)、減少したのは7業種(同3)だった。
百貨店やスーパーなどの量販店を含む一般小売販売が最も高く、グローサリーストア(食品雑貨店)を含む食品・飲料水販売、外食(レストラン・バー)も増加した。インフレ加速に伴い値上げの効果が現れている。
対照的に、月ごとに変動が大きい自動車・同部品が前月の大幅増加から減少に転じた。また、ガソリンスタンドは前月に引き続いて減少。電子機器・家電などの高額商品の消費も抑制された。例年、9月は学校の始業開始前の需要期と年末商戦期の端境期に当たるため、販売が伸びにくい傾向にある。
ガソリンスタンドと自動車・同部品、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”は前月比0.4%増(前月は0.2%増)となった。この結果、10月27日発表予定の7−9月期GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費を押し上げる見通し。コア小売売上高はGDPを構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標。
前年比では8.2%増と、前月の9.1%増を下回った。過去3カ月間(7−9月)の売上高は前年比9.2%増、前3カ月(4−6月)比で0.6%増となっているが、インフレ調整後の実質の伸びはマイナスで、消費は足踏み状態。今後の見通しについては、ガソリン価格が10月から再上昇するとみられているため、米経済の成長率が鈍化するとの見方が広がっている。市場は、大幅利上げが続けば23年初めには米経済がリセッション(景気失速)になる可能性があると懸念している。
提供:モーニングスター社




