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米9月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比26.3万人増―市場予想やや上回る
2022-10-11 08:17:00.0
<チェックポイント>
●民間部門が2カ月ぶりの高い伸び
●失業率は3.5%に低下―市場予想下回る
●市場、FRBによる積極的な金融引き締めの継続を予想
米労働省が7日に発表した9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比26万3000人増と、2カ月連続で伸びが鈍化したものの、市場予想の平均値である25万5000人増をやや上回った。
民間部門が前月比28万8000人増と、7月の44万8000人増以来2カ月ぶりの高い伸びとなった。一方、政府部門は同2万5000人減だった。州政府と市町村などの地方自治体は雇用者数が前月比2万7000人減、連邦政府は同2000人増だった。
過去分については、7月分が前回発表時の52万6000人増から53万7000人増に上方改定されたが、8月分は31万5000人増が据え置かれ、過去3カ月間の月平均の雇用者数の伸びは37万2000人増と、8月時点の38万2000人増から伸びが鈍化した。
失業率は3.5%と、8月や市場予想の3.7%を下回った。労働市場への参加の程度を示す労働者の市場参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)は62.3%と、2カ月ぶりの低水準となったが、失業者数が前月比26万1000人減と、前月の34万4000人増から急減した。
平均時給の伸びは前月比0.3%増と、8月と変わらず、市場予想とも一致した。前年同月比は5.0%増と、3月の5.6%増をピークに鈍化傾向にある。労働時間も34.5時間と、前月と変わっていない。
セクター別では、製造業が前月比2万2000人増となり、8月の2万7000人増から2カ月連続で鈍化した。ただ、半導体不足などサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)に直面している自動車・同部品製造業は同8300人増と、8月の同4000人増から伸びが加速。建設業も同1万9000人増と、8月の1万1000人増から伸びが加速している。
サービス業も前月比24万4000人増と、8月の同24万人増から伸びが加速した。ただ、このうち、小売業は同1100人減(8月は4万2600人増)、運輸・倉庫業は同7900人減(同5400人増)と急減速した。専門・ビジネスサービス業は同4万6000人増(同5万4000人増)となった。このうち、人材派遣サービスは2万7200人増と、8月の1万3200人増から急増している。外出の機会が増え、レジャー・接客業も同8万3000人増と、8月の3万1000人増を大きく上回った。
9月統計を受け、市場はFRB(米連邦準備制度理事会)の大幅利上げが継続するとみている。FRBのウォーラー理事は統計発表後、「FRBの(積極的な利上げの)考えを誰ひとり変えることはない」と発言。市場では雇用市場の落ち着きが数カ月継続する必要があると見ている。
提供:モーニングスター社




