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英中銀、英長期国債の買い入れ発表―保有国債の売却開始時期の延期も
2022-09-29 08:57:00.0
<チェック・ポイント>
●当初の1回の買い入れ上限は50億ポンド―状況に応じて変更も
●保有国債売却の開始時期延期も1年目の売却の規模に変更はなし
●市場介入発表直後、10年国債利回りは一時4.5%から4.2%に急低下
BOE(イングランド銀行、英中銀)は28日、金融安定委員会(FPC)を開き、英国債利回りの急上昇と英ポンドの急落に対処するため、英国の長期国債を買い入れると発表した。期間は28日から10月14日までで、1回あたりの上限を50億ポンド、総額で上限650億ポンドとするが、国債市場の状況によって、買い切り規模を変更する。
また、BOEは22日の金融政策委員会(MPC)で決めた保有国債の直接売却の開始時期を10月3日から10月31日に延期することも発表した。最初の1年間で800億ポンド売却する計画は変更しないとしている。
最近の英国債利回りの上昇は、クワーテン英財務相が23日、減税規模を当初の300億ポンドから450億ポンドに引き上げ、22年度の国債発行計画を2341億ポンドと、724億ポンド増額したことが背景。
同相はさらなる減税の可能性を示唆したため、市場では国債増発による財政悪化懸念が広がり、英国債は売りが優勢となり、利回りが急伸していた。
BOEの発表直後、英国の債券市場では10年債利回りが4.5%から4.2%に低下。30年国債の利回りも4.3%に低下し、96年以来26年ぶりの低水準となった。
提供:モーニングスター社




