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金融・経済ニュース

米6月S&PコアロジックCS住宅価格指数、前年比18%上昇―3カ月連続で伸び鈍化

2022-08-31 08:47:00.0

<チェックポイント>

●伸び率は3月、4月をピークに鈍化傾向

●全20都市が2ケタの伸びも19都市は前月から鈍化

●市場は住宅ローン金利上昇と景気懸念で今後も伸び鈍化を予想

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が30日に発表した米6月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比0.6%上昇の308.18となり、伸び率は3カ月連続で鈍化した。前月は1.6%上昇だった。前年比も18.0%上昇と、前月を下回り、3カ月連続で伸びが鈍化し、87年の統計開始以来、過去35年間で最高の伸びだった3月と4月の20.6%上昇をピークに鈍化傾向を示している。

 市場が最も重視している主要20都市圏の価格指数(季節調整前)の伸びも、前月比0.4%上昇の318.63と前月の1.5%上昇を下回り、3カ月連続で鈍化した。前年比でも18.6%上昇と、前月の20.5%上昇を下回り、4月の21.12%上昇をピークに2カ月連続で鈍化。市場予想の19%上昇も下回った。

 都市別の前年比では、タンパが35%上昇となったほか、マイアミが33%上昇と、2都市が30%台の高い伸びを維持。ダラスは28.2%上昇、フェニックスは26.6%上昇、シャーロットは25.5%上昇、ラスベガスは25.1%上昇、アトランタは24.8%上昇、サンディエゴは21.6%上昇、デンバーは19.3%上昇、大都市ロサンゼルスは19.3%上昇、シアトルは19.2%上昇、サンフランシスコは16.1%上昇、ニューヨークは14.6%上昇と、全都市が2ケタ台の伸びとなった。ただ、このうち前月の伸びを上回ったのはニューヨークのみとなっている。

 主要10都市圏の価格指数(季節調整前)も前月比0.4%上昇の330.2と、伸び率は前月の1.4%上昇を下回り、3カ月連続で鈍化。前年比も17.4%上昇と、前月の19.1%上昇を下回り、2カ月連続で鈍化した。

 S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるクレイグ・ラザラ氏は、「伸び率は鈍化しているものの、価格は緩やかに上昇している。主要20都市のすべてが2ケタの伸びで、住宅価格の伸びは広範囲に及び、堅調といえる」とした。

 しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げで住宅ローン金利が上昇していることを踏まえ、同氏は前回発表時と同様、「今後、マクロ経済環境(金利上昇)は異常な住宅価格の上昇をずっと長く維持できない可能性がある」とし、住宅価格が減速基調に戻る可能性が高いと指摘する。

 市場は、22年の住宅価格の上昇は続くが、景気の先行き不透明感が強まっているため、今後も伸びは鈍化するとみている。住宅ローン金利も12年ぶりの高い水準にあることから、中所得層のアフォーダビリティー(住宅取得能力)が落ち込んでおり、今後、住宅販売は減少すると見られている。

 また、需要が落ち込む前に持ち家の売却希望者が持ち家を売却する動きを加速していることも価格を抑制する一因になる。

提供:モーニングスター社