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金融・経済ニュース

米7月新築住宅販売件数、前月比12.6%減の51.1万戸―市場予想下回る

2022-08-24 09:14:00.0

<チェックポイント>

●6年6カ月ぶりの低水準

●北東部除く全地区で減少―主力の南部と西部が急減

●高額物件の販売比率が高まるー手ごろ物件の供給が不足

 米商務省が23日に発表した7月の新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比12.6%減の年率換算51万1000戸と、市場予想(58万戸弱)を大幅に下回り、16年1月の50万5000戸以来6年6カ月ぶりの低水準となった。前年比は29.6%減と、14カ月連続で前年水準を下回った。

 市場では、急速な住宅ローン金利上昇と住宅価格の高騰によって住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)が低下したことが販売の減少につながったと見ている。ただ、新築住宅統計はサンプル数が少ないため、月によって変動が大きく、数値の大幅改定を受けやすいこともあり、今回の販売件数も割り引いてみる必要がある。

 過去の販売件数は、6月が前回発表時の59万戸から58万5000戸、5月が64万2000戸から63万戸と下方改定。4月は60万4000戸から61万9000戸へ上方改定されたが、3カ月の合計では2000戸の下方改定となった。

 7月販売件数の内訳は、着工前時点での販売件数(バックログ)が前月比17.9%増の16万5000戸と2カ月連続で増加し、2月の17万2000戸以来5カ月ぶりの高水準となった。建築中の新築住宅の販売件数は同25%減の20万1000戸と2カ月連続で減少し、18年12月の16万5000戸以来3年7カ月ぶりの低水準。完成住宅の販売件数は同18%減の14万5000戸と、14年11月の13万7000戸以来7年8カ月ぶりの低水準となっている。

 7月の住宅価格は、中央値(季節調整前)で前月比5.9%上昇の43万9400ドルと3カ月ぶりに上昇。4月の45万8200ドル以来3カ月ぶりの高値となった。

 販売価格帯を見ると、40万ドル以上の高額物件の販売比率が高まっており、高額物件へのシフトがうかがえる。市場では、建築コスト高により手ごろ物件の供給不足が続いていると見ている。

 地域別販売件数は、全体の約65%を占め、販売件数が最も多い南部が前月比12.1%減の34万2000戸と減少に転じたほか、南部に次いで多い西部が同13.3%減の9万8000戸、中西部が同20.6%減の5万4000戸と急減し、全体を押し下げた。対照的に、北東部は同13.3%増の1万7000戸だった。

 住宅供給(在庫)をみると、7月の新築住宅在庫は前月比3.1%増の46万4000戸と7カ月連続で増加し、08年3月の47万戸以来14年4カ月ぶりの高水準となった。これを7月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は10.9カ月相当と、前月の9.2カ月相当から上昇した。09年3月の11カ月相当以来、13年4カ月ぶりの高水準となっている。

提供:モーニングスター社