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米7月住宅着工件数、前月比9.6%減の144.6万戸―21年2月以来の低水準
2022-08-17 09:43:00.0
<チェックポイント>
●市場予想の150万戸超を下回る
●労働者不足などでバックログの処理も進まず
●7月建築中件数は4−6月期月平均上回り、7−9月期GDP押し上げへ
米商務省が16日に発表した7月の住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比9.6%減の144万6000戸と、21年2月の143万戸以来1年5カ月ぶりの低水準となり、市場予想の152万−154万3000戸を大幅に下回った。前年比は8.1%減で、コロナ禍前の20年2月水準である158万9000戸を下回っている。
インフレ圧力が一段と高まっていることや、住宅ローン金利の急上昇、住宅価格の高騰で住宅購入者のアフォーダビリティー(住宅取得能力)が低下。さらに建築資材高騰の悪影響が現れている。
着工件数の内訳は、主力の一戸建てが前月比10.1%減の91万6000戸と、5カ月連続で減少。月毎に変動が激しいアパート(5世帯以上)も同10.0%減の51万4000戸と、前月の24.4%増から減少に転じた。
一戸建てのバックログ(建築許可が下りたあと、未着工となっている件数)は、前月比2.1%増の14万6000戸となった。労働者不足やサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)、資材高騰、住宅購入需要の低下を受け、バックログの処理が抑制されているようだ。
地域別の着工件数は、全体の約6割を占める主力の南部が前月比18.7%減、中西部は同38.8%減、南部に次いで大きい西部は同2.7%減となった。いずれの地域も一戸建ての低迷が目立つ。対照的に、北東部は同65.5%増となった。
先行指標である住宅建築許可件数は前月比1.3%減の167万4000戸となり、21年9月の161万5000戸以来10カ月ぶりの低水準となったが、市場予想の164万7000−166万戸は上回った。
ただ、建築許可が下りたあとの建築中件数は前月比0.1%減の167万8000戸と、過去最高となった前月の168万戸に近い水準をキープ。7月の建築中件数が4−6月期の月平均である167万5000戸を上回っていることから、10月27日発表予定の7−9月期GDP(国内総生産)速報値の住宅投資部門を押し上げる見通しだ。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




