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金融・経済ニュース

米6月新築住宅販売件数、前月比8.1%減の59万戸―市場予想下回る

2022-07-27 09:10:00.0

<チェックポイント>

●販売件数は全地域で減少―主力の西部が急減し全体押し下げ

●住宅価格は前月比で2カ月連続低下―1年7カ月ぶりの低価格

●3−5月販売件数は計8.7万戸の大幅下方改定

 米商務省が26日発表した6月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比8.1%減の年率換算59万戸と、5月の同6.3%増(改定前は10.7%増)から減少に転じ、市場予想(66万戸)に対しても大幅に下回り、サプライズとなった。前年比17.4%減となり、13カ月連続で前年水準を下回っている。

 市場では、最近の急速な住宅ローン金利上昇と住宅価格の高騰で住宅購入者のアフォーダビリティー(住宅取得能力)が低下し、需要が冷え込んだためと見ている。

 6月販売件数の内訳は、着工前時点での販売件数(バックログ)が前月比45%増の18万4000戸と、5カ月ぶりに増加。1月(21万2000戸)以来5カ月ぶりの高水準となった。他方、建築中の新築住宅の販売件数は同25%減の25万1000戸。20年4月(22万2000戸)以来2年4カ月ぶりの低水準だった。完成住宅の販売件数も同14%減の15万5000戸と、15年11月(14万8000戸)以来6年7カ月ぶりの低水準となっている。

 6月の住宅価格は中央値(季節調整前)で、前月比9.5%低下の40万2400ドルと、2カ月連続で低下。22年に入って最も低く、20年11月以来1年7カ月ぶりの低価格となった。

 販売価格帯を見ると、40万ドル以上の高額物件の販売比率が50%と、5月の61%から低下。その一方で、40万ドル未満の手ごろ物件の比率は5月の40%から50%に上昇。より手ごろ価格の物件にシフトした。しかし、市場では、30万ドル未満の手ごろ物件比率は1年前の27%の約半分(14%)と、かなり低く、建築コスト高を反映し、手ごろ物件の供給不足が続いていると見ている。

 地域別販売件数は、全体の約65%を占め、販売件数が最も多い南部が前月比2%減(前年比8.7%減)の38万6000戸と、減少に転じたほか、南部に次いで多い西部が同36.7%減(同32.9%減)の11万2000戸、中西部も同42.3%減(同22.1%減)の7万4000戸と、急減し、全体を押し上げた。北東部は同5.3%減(同37.9%減)の1万8000戸だった。

 住宅供給(在庫)をみると、6月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は前月比2.2%増(前年比32.1%増)の45万7000戸と、6カ月連続で増加。08年4月(45万8000戸)以来14年2カ月ぶりの高水準となった。これを6月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は9.3カ月相当と、5月の8.4カ月相当から上昇し、1年前の5.8カ月相当を大幅に上回った。住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた容認可能な水準とする6カ月相当を上回っている。

 ただ、在庫が急増したとはいえ、すぐに販売できる完成戸数は在庫全体の9%(4万1000戸)、未着工件数も24%(11万戸)と、供給不足感は根強い。

 過去3カ月(3−5月)の販売件数は大幅に下方改定された。5月は前回発表時の69万6000戸から64万2000戸、4月は62万9000戸から60万4000戸、3月も71万5000戸から70万7000戸と、計8万7000戸もの下方改定となっている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社