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金融・経済ニュース

米5月S&PコアロジックCS住宅価格指数、前年比19.7%上昇―2カ月連続で伸び減速

2022-07-27 08:46:00.0

<チェックポイント>

●20都市圏、前年比20.5%上昇で2カ月連続減速―市場予想下回る

●上昇率トップはタンパの前年比36.1%上昇―全20都市が2ケタ上昇

●住宅ローン金利急上昇で住宅価格は伸び減速の見通し―S&P見解

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が26日発表した米5月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比1.5%上昇の305.98と、4月の2.3%上昇を下回った。前年比も19.7%上昇と、4月(20.6%上昇)を下回り、2カ月連続で伸びが減速した。ただ、87年の統計開始以来、過去35年間で最高の伸びだった3月と4月(各20.6%上昇)に近い伸びとなっている。

 市場の注目度が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比1.5%上昇の317.3と、4月(2.2%上昇)を下回り、伸びが2カ月連続で減速した。前年比でも20.5%上昇と、4月(21.2%上昇)を下回り、6カ月ぶりに減速。市場予想(20.8%上昇)も下回った。ただ、依然、87年の統計開始以来、過去最高の伸びとなった4月に近い伸び。価格指数は住宅バブル期の06年7月の最高記録206.52を53.6%上回っており、依然高水準。

 都市別の前年比では、タンパが36.1%上昇と、最も高い伸びを示し、次いで、マイアミが34%上昇、ダラスも30.8%上昇と、3都市が30%台の高い伸びとなった。

 このほかでは、フェニックスが29.7%上昇、ラスベガスは27.4%上昇、シャーロットは26.4%上昇、アトランタは26.3%上昇、サンディエゴは25.6%上昇、シアトルは23.4%上昇、デンバーは22.2%上昇、大都市ロサンゼルスも22.1%上昇、サンフランシスコは20.9%上昇と、いずれも全国平均(19.7%上昇)を上回り、全都市が2ケタ台の伸びとなった。一方、ニューヨークは14.5%上昇だった。

 他方、主要10都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比1.4%上昇の328.92と、4月(2.1%上昇)を下回り、2カ月連続で減速した。前年比も19%上昇と、4月(19.6%上昇)を下回り、6カ月ぶりに減速。価格指数は金融危機前の06年6月のピーク(226.29)より45.4%高く、39カ月連続で上回っている。

 S&P500指数を運営しているS&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるクレイグ・ラザラ氏は、「住宅価格の対前年比の伸び(19.7%上昇)は4月の高い伸び(20.6%上昇)から減速した。ただ、主要20都市のすべてが2ケタの伸びとなり、依然として、住宅価格の伸びは広範囲に及び、かなり堅調だ」とした。ただ、「20都市の価格で減少傾向が見られる。5月の(対前年比の)伸びは4月の伸びを上回って加速したのは4都市と、2月の20都市から減少している」と指摘。

 その上で、同氏は、「FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げサイクルに入り、住宅ローン金利が一段と上昇している。今後、マクロ経済環境(金利上昇)は異常な住宅価格の上昇をずっと長く維持できない可能性がある」とし、今後は住宅価格が減速基調になる可能性が高いと見ている。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社