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金融・経済ニュース

米3月S&PコアロジックCS住宅価格指数、前年比20.6%上昇―過去最高の伸び

2022-06-01 10:46:00.0

<チェックポイント>

●20都市圏は前年比21.2%上昇―4カ月連続加速で市場予想上回る

●上昇率トップはタンパの前年比34.8%上昇―20都市すべてが2ケタ上昇

●住宅ローン金利急上昇で今後の住宅価格は伸び減速―市場予想

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が5月31日発表した米3月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比2.6%上昇の294.5と、2月の1.9%上昇を大幅に上回った。前年比では20.6%上昇と、2月の20.0%上昇を上回り、87年の統計開始以来、過去最高の伸びとなった。

 市場の注目度が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比3.1%上昇の305.63と、2月の2.4%上昇を大幅に上回った。前年比は21.2%上昇と、2月の20.3%上昇に続いて4カ月連続で加速。87年の統計開始以来、過去最高の伸びとなった。市場予想の20.0%上昇に対しても上回り、サプライズとなっている。

 都市別の前年比では、タンパが34.8%上昇と最も高い伸びを示し、2月の2位からトップに躍り出た。次いで、2月まで33カ月連続でトップだったフェニックスは32.4%上昇と、2位に後退。マイアミは32%上昇、ダラスは30.7%上昇と、4都市が30%台の高い伸びとなった。

 このほかでは、サンディエゴが29.6%上昇、ラスベガスは28.5%上昇、シアトルは27.7%上昇、シャーロットは26%上昇、アトランタは25.7%上昇、サンフランシスコは24.1%上昇、デンバーは23.7%上昇、大都市ロサンゼルスは23.2%上昇と、いずれも全国平均(20.6%上昇)を上回り、全都市が2ケタ台の伸びとなり、大半の17都市が2月から伸びが加速した。一方、ニューヨークは13.7%上昇だった。

 主要10都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比2.8%上昇の317.49となり、2月(2.4%上昇)を大幅に上回った。前年比も19.5%上昇と、2月の18.7%上昇を上回り、過去最高の伸びとなった。

 S&P500指数を運営しているS&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるクレイグ・ラザラ氏は、「インフレが加速し、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げサイクルを開始したため、住宅ローン金利が上昇している。マクロ経済環境(金利上昇)は異常な住宅価格の上昇をずっと長く維持できない可能性がある」とし、今後は金利上昇により、住宅価格が減速基調に戻る可能性があると見ている。

 市場では、全米住宅価格指数で見た22年の住宅価格は前月比で上昇が続くものの、22年末まで伸びは鈍化するとみている。最近では住宅ローン金利が5.26%(5月26日時点)と、12年ぶりに5%を超えているため、中所得層のアフォーダビリティ(住宅取得能力)の低下で住宅販売が25%減少すると見られるほか、夏前に持ち家を売却する動きが加速すること、さらには、ここ数カ月、住宅販売件数が減少傾向にあるためだ。最新のフレディマック調査によると、22年の住宅価格は6.2%上昇と、21年の15.9%上昇を下回ると予想されている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
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提供:モーニングスター社