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金融・経済ニュース

米3月小売売上高、前月比0.5%増―市場予想下回る

2022-04-15 09:58:00.0

<チェックポイント>

●原油高でガソリン販売が急増―ガソリン以外の消費を抑制

●自動車・同部品とオンライン販売が大幅減少

●コア小売売上高は前月比0.1%減―1−3月期GDP押し下げへ

 米商務省が14日発表した3月小売売上高(季節・営業日調整後)は、前月比0.5%増の6657億ドルと2月の0.8%増(改定前0.3%増)や市場予想の0.6%増を下回り、2カ月連続で減速した。21年12月の2.7%減以来3カ月ぶりの低い伸び。

 市場では、高インフレで引き続き購買力が抑えられていることや、原油高でガソリン価格が急騰したため、特に低所得層で他の消費が控えられたとみている。最新の3月CPI(消費者物価指数)で見たインフレ率(全体指数)は前年比8.5%上昇(2月は7.9%上昇)と、40年ぶりの高い伸びとなっている。また、イースター(復活祭)が4月17日(21年は4月4日)となったため、イースター関連支出の大半が4月に先送りされた影響もある。

 ただ、前年比は6.9%増と、前月の18.2%増を下回り、賃金上昇や高水準の貯蓄に支えられ、堅調を維持した。

 全13業種のうち、前月比で増加した業種数は10、減少した業種は3だった。業種別では月ごとに変動が大きい自動車・同部品とガソリン販売を除くと、百貨店やスーパーなどの量販店を含む一般小売販売が5.4%増(2月は0.2%減)と、最も高い伸びとなった。次いで、スポーツ用品・趣味・楽曲・書籍の3.3%増(同3.5%増)と電子機器・家電の3.3%増(同0.3%増)、アパレルは2.6%増(同0.6%増)となった。

 このほか、グローサリーストア(食品雑貨店)を含む食品・飲料水販売は1.0%増(同0.3%減)、外食(レストラン・バー)は1.0%増(同3.0%増)、どのカテゴリーにも入らない「その他小売り」が0.8%増(同1.3%増)、家具・生活用品は0.7%増(同2.7%増)、ホームセンターなど建築資材・園芸は0.5%増(同0.9%増)となった。

 対照的に、オンライン小売は6.4%減(同3.5%減)と、最も大きく落ち込んだ。次いで、ヘルス(薬局・美容)が0.3%減(同0.6%減)となった。一般小売販売のうち、百貨店は0.3%減(同1.7%増)と減少に転じた。

 月ごとに変動が大きい自動車・同部品も、季節調整後で前月比1.9%減(2月は1.5%増)と減少に転じた。新車の在庫不足が続いており、数値が変動しやすくなっている。ただ、自動車・同部品だけを除いた小売売上高は同1.1%増(同0.6%増)となり、市場予想の0.9%増を上回った。自動車販売は小売全体の約20%を占める。

 ガソリンスタンドは同8.9%増と、前月の同6.7%増から2カ月連続で伸びが加速し、1年ぶりの高い伸びとなった。この結果、ガソリンスタンドを除いた小売売上高は同0.3%減(2月は0.2%増)となった。市場では、ガソリン販売の大幅増は石油価格の急騰を反映した結果であり、経済にとっては明るい材料にはならないと見ている。ちなみに、自動車・同部品とガソリンを除いた小売売上高は同0.2%増(同0.1%減)となった。

 ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)は前月比0.1%減と、2カ月連続で減少した。この結果、4月28日発表予定の1−3月期GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費を押し下げる見通し。コア小売売上高はGDPを構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標だ。

提供:モーニングスター社