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金融・経済ニュース

3月FOMC議事録、5月からバランスシート減額開始で一致

2022-04-07 09:53:00.0

<チェックポイント>

●多くの委員、1回以上の0.50ポイント利上げを支持

●バランスシート減額は3カ月以上かけて月額950億ドルに引き上げへ

●バランスシート減額進んだ段階で、住宅ローン担保証券の売却開始で一致

 FRB(米連邦準備制度理事会)は6日、FOMC(公開市場委員会)議事録(3月15−16日開催分)を公表した。市場が最も注目していた、保有資産(主に国債)の規模縮小(減額)プログラムの開始時期については、「バランスシートの規模縮小計画に関する議論が大きく進んだ」とした上で、「われわれは早ければ次回5月会合の終了後にもバランスシートの規模縮小プロセスを開始することが可能との見方で一致した」とし、5月からの保有資産の減額開始の可能性を示した。

 また、「FRBのバランスシートの規模を縮小することが金融政策のスタンスを固める上で重要な役割を果たすこと、そして5月に直ちにこのプロセスを開始することが適切であることで意見が一致した」とも指摘している。

 減額ペース(規模)については、「すべての委員は、インフレの高騰と雇用市場のひっ迫により、17年から19年に実施した保有資産(約4兆5000億ドル)の減額ペースよりも速いペースで、5月会合でバランスシートのランオフ(保有債券の償還金の再投資停止による自然減)を開始することで意見が一致した」とし、具体的な減額ペースについて、「国債で毎月約600億ドル、エージェンシー(政府機関ジニーメイと政府系住宅金融会社の住宅ローン担保証券)MBSは約350億ドルが適切ということで意見が一致した」としている。17−19年当時の減額上限は月500億ドル(国債は300億ドル、エージェンシーMBSは200億ドル)に設定されていた。

 市場では、バランスシートのランオフの月額上限は約900億ドル(国債は600億ドル、MBSは300億ドル)となり、年間で約1兆ドルの削減が可能と予想していたが、ほぼ予想通りとなった。市場の大方の予想では、FRBのバランスシートは3年間で約5兆ドルまで減少し、コロナ禍前の水準に近づくと見ている。

 この950億ドルの保有資産減額ペースに到達するをタイミングについて、議事録では、月額上限は3カ月にわたって段階的に引き上げられるか、市場の状況が許せばもう少し長くなることで意見が一致した」とし、3カ月以上の期間で徐々に段階的に月額上限を950億ドルまで引き上げていくべきとした。17−19年当時の減額ペースは1年かけて徐々に引き上げられていた。

 また、議事録では、「バランスシートの減額が順調に進んだ段階で、直接、MBSの売却開始を検討することでも意見が一致した」としている。

 市場が注目している、次回5月会合での利上げについては、「多くの委員が、インフレ圧力が強いままの場合、1回またはそれ以上の0.50ポイントの利上げが将来の会合で適切であると考えている」とし、大幅利上げの可能性を示した。さらに、「委員会の目的を達成するため、政策金利であるフェデラルファンド金利の目標範囲の継続的な引き上げが正当化される」と指摘している。

 3月会合が0.25ポイントの小幅利上げに落ち着いたことについて、「多くの委員は、インフレ率が物価目標をはるかに上回り、インフレリスクが上向きになっている一方で、政策金利が委員の長期的な予測をはるかに下回っているため、3月会合では金利を0.50ポイント引き上げることを望んでいた」とした上で、「ただ、多くの委員は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う短期的な不確実性の高まりを考慮し、0.25ポイントの引き上げが適切だと判断した」とし、小幅利上げを決めたとしている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
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提供:モーニングスター社