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金融・経済ニュース

米2月コアCPI、前月比0.5%上昇―前年比6.4%上昇と、約40年ぶり高い伸び

2022-03-11 11:07:00.0

<チェックポイント>

●コア指数、家賃や航空運賃、輸送サービス、アパレルが押し上げ

●全体指数も前年比7.9%上昇―40年2カ月ぶり高い伸び

●今後、ウクライナ戦争の影響を受け、インフレが加速―市場観測

 米労働省が10日発表した2月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.5%上昇と市場予想と一致した一方、1月の0.6%上昇から伸びが鈍化した。前年比は市場予想通り6.4%上昇と、1月の6.0%上昇を上回り、5カ月連続で伸びが加速。82年8月(7.1%上昇)以来、39年6カ月ぶりの高い伸びとなった。

 コア指数の前月比の内訳は、中古車(乗用車とトラック)が0.2%低下(1月は1.5%上昇)と、21年9月以来5カ月ぶりに低下したが、航空運賃は5.2%上昇(同2.3%上昇)と、最も高い伸びとなったほか、自動車修理と自動車保険がそれぞれ1.7%上昇と1.2%上昇、アパレルも0.7%上昇と、全体の伸びを上回った。新車は0.3%上昇にとどまった。

 構成ウエートが高い、家賃やホテル宿泊料などのシェルター価格(家賃・宿泊費)は、帰属家賃(OER、持ち家でも借家と同様に住宅サービスを受けているとして家賃で評価したもの)が0.4%上昇(1月も0.4%上昇)、賃貸住宅の家賃も0.6%上昇(同0.5%上昇)。ホテル宿泊料もオミクロン株感染拡大の沈静化による旅行需要の増加で2.2%上昇(同3.9%低下)と高い伸びとなり、シェルター全体では0.5%上昇(同0.3%上昇)となった。

 全体指数(季節調整後)は前月比0.8%上昇と、1月の0.6%上昇を上回り、市場予想通りだった。月ごとに値動きの激しい食品とエネルギーがいずれも高い伸びとなり、全体を押し上げた。

 エネルギーは前月比3.5%上昇と、1月の0.9%上昇を大幅に上回った。このうち、ガソリンは同6.6%上昇(1月は0.8%低下)、都市ガス料金も同1.5%上昇(同0.5%低下)、暖房用の重油も同7.7%上昇(同9.5%上昇)と、急伸した。電気料金は同1.1%低下(同4.2%上昇)と低下に転じた。

 食品も同1.0%上昇と、1月の同0.9%上昇を上回り、2カ月連続で伸びが加速した。食品のうち、レストランなどで提供された外食価格は0.4%上昇と、1月の0.7%上昇を下回ったが、自宅調理用の食品は1.4%上昇(1月は1.0%上昇)と、20年4月以来1年10カ月ぶりの高い伸びに加速し、インフレが広範囲に及んでいることを示している。

 全体指数の前年比は7.9%上昇と、1月の7.5%上昇や市場予想の7.8%上昇も上回り、6カ月連続で伸びが加速。82年1月(8.4%上昇)以来40年2カ月ぶりの高い伸びとなった。主な内訳は食品が7.9%上昇、エネルギーは25.6%上昇(ガソリンは38%上昇、燃料油は43.6%上昇、電力は9.0%上昇、都市ガスは23.8%上昇)。

 市場では、2月CPIの前年比の伸びが一段と加速したことを受け、FRB(米連邦準備制度理事会)は次回3月15−16日FOMC(米連邦公開市場委員会)で、0.25ポイントで利上げを開始するとの観測を強めている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社