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1月FOMC議事録、3月利上げ開始を示唆―バランスシート縮小開始は22年後半が大勢
2022-02-17 10:54:00.0
<チェックポイント>
●「想定より速いペースで金融緩和政策を撤廃することが適切」
●「資産買い入れ終了を3月より前に終了すべき」―2委員が主張
●想定ほどタカ派ではない―市場の反応
FRB(米連邦準備制度理事会)は16日、1月25−26日開催分FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を公表した。それによると、市場が最も注目していた、利上げ開始のタイミングについて、「大半のFOMC委員は、インフレが予想通りに低下しない場合、われわれが現在、想定しているよりも速いペースで金融緩和政策を撤廃することが適切であると判断した」とし、次回3月FOMCでの利上げ開始の可能性が委員のコンセンサスとなっていることが分かった。ただ、市場では織り込み済みで、今回の議事録は新味がないと受け止められた。
パウエルFRB議長も前回1月FOMC後の会見で、「3月FOMCで、利上げの条件が適切であると仮定し、FF(フェデラル・ファンド)金利を引き上げることを念頭に置いている」とし、3月15−16日の次回FOMCで利上げ開始の可能性を認めている。3月に利上げが開始されれば、18年12月以来3年3カ月ぶりとなる。市場ではパウエル議長が1月の会見で、3月FOMCでの大幅利上げの可能性を否定しなかったとして、0.50ポイントの利上げを織り込んでいる。ただ、FRB幹部の多くは0.25ポイントの小幅利上げを長期にわたって継続する可能性が高いと見ている。
一方、議事録では、「一部の委員は、急速な金融緩和政策の撤廃により、金融環境が不当に厳しくなる可能性があるというリスクについて指摘した」とし、速いペースの利上げへの懸念が示された。ただ、「数人の委員は、FOMCによる経済見通しや見通しに対するリスク、金融政策の適切な道筋を明確かつ効果的に伝達することにより、このリスクを軽減できると指摘した」としている。
また、FRBは1月FOMCで、利上げ開始に伴い、毎月の資産買い入れプログラムの終了時期を「3月上旬」とすることを決めたが、今回の議事録では、「2委員は、FOMCがインフレ低下にコミットする(積極的に関わる)という強力なシグナルを伝えるために、資産買い入れを(3月上旬)よりもっと早く終了することを主張した」ことも分かった。FRBは1月FOMC後に発表した声明文で、「2月以降、国債の保有(買い入れ)は月200億ドル超、MBS(住宅ローン担保証券)も月100億ドル超のペースになる」としている。
バランスシートの正常化については、「多くの委員は、22年後半にバランスシートの規模縮小を開始することが正当化される可能性が高い」とし、保有国債の減額開始は22年後半との見方が示された。
市場では全体的に今回の議事録では保有国債の減額開始時期など明確な議論が見られなかったとし、思ったほどタカ派(インフレ抑制重視派)ではないとみている。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




