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米1月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比46.7万人増―市場予想大幅に上回る
2022-02-07 09:25:00.0
<チェックポイント>
●非農業部門雇用者数は、専門・ビジネスサービス業、レジャー・接客業が堅調
●失業率は4.0%―労働参加率は12月から上昇
●平均賃金は前年比5.7%増、前月比10カ月連続増加
米労働省が4日発表した1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比46万7000人の純増となり、市場予想の15万人増、および大幅上方改定となった21年12月の51万人増(改定前は19万9000人増)を大きく上回った。
21年11月と12月の非農業部門雇用者数も計70万9000人の上方改定となった。ただ、過去3カ月間(21年11月−22年1月)の月平均の雇用者数の伸びは54万1000人増と、21年11月時点の58万3000人増や12月時点の61万1000人増を下回り、伸びが鈍化している。
1月の非農業部門雇用者数をセクター別でみると、サービス業は前月比44万人増と12月とほぼ同じ伸びとなったが、このうち、小売業は同6万1400人増と2カ月連続で増加し、運輸・倉庫業は同5万4200人増と12月の同2万5300人増を上回り、急加速した。また、専門・ビジネスサービス業は同8万6000人増、レジャー・接客業は同15万1000人増と、いずれも堅調を維持した。
一方、製造業は前月比1万3000人増と伸びが12月の伸びを下回り、2カ月連続で減速。建設業は同5000人減、自動車・同部品製造業は同4900人減と減少に転じた。半導体不足などサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)が引き続き、製造業や建設業での雇用を抑制した。
政府部門は前月比2万3000人増と、12月の同7000人増(改定前は同1万2000人減)を上回り、雇用全体を下支えした。多くの州や市町村などの地方自治体では教育関連の雇用者数が前月比2万8500人増と大きく伸びた。民間部門全体の雇用者数は、前月比44万4000人増と12月の同50万3000人増(改定前21万1000人増)からさらに伸びたが、21年9月(40万9000人増)以来4カ月ぶりの低い伸びとなった。
失業率は4.0%となったが、12月と市場予想の3.9%とほぼ横ばいだった。
労働市場への参加者の程度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)は62.2%と、12月の61.9%を上回った。
失業者数のうち、全体の14.7%に相当する95万9000人(12月は12.9%相当の81万2000人)がコロナ感染拡大を受けた経済活動の自粛によって発生した「一時帰休による失業者」に分類された。1月はオミクロン株による新規感染者数の拡大で、一時帰休者数は前月比14万7000人増(12月は6万3000人減)と、大幅に増加した。
一時帰休による失業者は20年4月の1804万7000人(失業者全体の78%)がピークだったが、それから21カ月経過した1月時点では95万9000人に減少しており、この間で約1708万8000人が職場復帰した。しかし、20年4月の一時帰休者数に対する職場復帰率は95%と12月の96%をやや下回り、足踏み状態となっている。
FRB(米連邦準備制度理事会)が重視している27週間以上の長期失業者数の割合は25.9%(169万1000人)と、12月の31.7%(200万8000人)を下回り、2カ月連続で低下した。
賃金(平均時給)の伸は雇用需要の拡大と労働者不足を反映し、前月比0.7%増の31.63ドルと、市場予想の0.5%増を上回り、21年4月以降10カ月連続の増加となった。前年比も5.7%増と、市場予想の5.2%増を上回った。労働時間は34.5時間と、12月(34.7時間)を下回った。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




