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英中銀、政策金利を0.25ポイント引き上げ0.50%に―2会合連続利上げ、市場予想通り
2022-02-04 11:04:00.0
<チェックポイント>
●5対4の賛成多数で可決―少数派4人は0.50ポイント引き上げを主張
●今後の会合での追加利上げを示唆―市場予想は年内あと3回利上げ
●保有資産残高の縮小を決定―23年末までに保有社債の完全売却目指す
イングランド銀行(BOE、英中銀)は3日、金融政策委員会(MPC)の結果を発表し、政策金利を0.25ポイント引き上げて0.50%とすることを5対4の賛成多数で決めたことを明らかにした。市場予想通りだった。9人の政策委員のうち、少数派の4人は0.50ポイントの大幅利上げを主張し、0.25ポイント利上げに反対票を投じた。
利上げに踏み切った理由について、声明文で、「雇用市場のひっ迫と、国内のコストとインフレの上昇圧力が長期化する兆候を考慮した」とし、21年12月のインフレ率が前年比5.4%上昇と、前月の同5.1%上昇から急激な上昇が進んでいることを警戒した。今後のインフレ見通しについては、「(増税が始まる)4月には7.25%上昇(前回予測では約5%上昇)でピークに達する」としている。ただ、今回の会合で発表された最新の2月金融政策報告書では、「インフレ率は24年に物価目標の2%上昇をやや上回り、25年には物価目標を大幅に下回る」と予想している。
その上で、「英国経済が2月経済予測に沿って進展すれば、今後数カ月の間に金融政策をさらに適度に引き締めることが適切である可能性が高い」とし、インフレ加速が進めば、追加利上げの可能性を示唆した。市場では年内に4回(今回の利上げであと3回)の利上げを予想しており、各回0.25ポイントとして、年末までに政策金利は1.25%に上昇すると見ている。
また、BOEは金融引き締めの一環として、現在の総額8950億ポンド(8750億ポンドの国債買い取りと200億ポンドの投資適格級の社債買い取り)の量的金融緩和(QE)規模を縮小することを全員一致で決めた。8950億ポンドの資産買い入れプログラムは21年12月末で終了したが、今後、保有国債については満期償還金を使った再投資(再買い入れ)を中止することにより減額を開始し、保有社債については再投資の中止と売却により減額する方針。
保有社債の売却については「23年末までに完了(完全売却)する」としている。一方、保有国債の売却については、「保有国債の減額は将来の満期償還金を使った再投資を中止する。これは国債の保有を段階的かつ予測可能な方法で削減するというわれわれの意図を反映している」、「社債売却プログラムの開始が将来の保有国債の売却の開始や売却規模、売却期間に関するシグナルと見なされるべきではない」としている。
保有国債の売却開始のタイミングについて、「政策金利が少なくとも1.0%に達した場合にだけ、保有国債を積極的に売却するプロセスを開始することを検討することを再確認した」としている。これまで、BOEはフォワードガイダンス(金融政策の指針)で、保有国債の減額開始は「政策金利が1.5%に達した時点」としていたが、今回の会合で「1.0%」に正式に引き下げた。
21年11月の前回の経済予測では政策金利は22年末までに1.0%に達すると予想していたが、今回発表された最新の経済予測を示した2月金融政策報告書によると、「23年半ばまでに約1.5%になる」と予想している。また、MPC委員の政策金利見通しでは22年1−3月期に0.4%(前回11月予測は0.5%)、23年1−3月期に1.3%(同1%)、24年1−3月期に1.4%(同1.0%)、25年1−3月期に1.3%となっている。
BOEの次回会合は3月17日に開かれる予定。
提供:モーニングスター社




