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FOMC、3月会合での利上げ開始を示唆
2022-01-27 09:38:00.0
<チェックポイント>
●市場予想通り、ゼロ金利政策を全会一致で決定
●資産買い入れ減額を月300億ドルで継続―3月上旬に終了へ
●バランスシートを大幅縮小―利上げ開始後にスタート
FRB(米連邦準備制度理事会)は26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を現状のゼロ金利(0.00−0.25%)に据え置くことを全員一致で決めた。市場予想通りだった。
しかし、FRBは会合後に発表した声明文で、今後の金融政策のフォワードガイダンス(金融政策の指針)について、早ければ次回3月15−16日のFOMCで、利上げを開始する可能性を示した。FRBは、「インフレ率が2%上昇をはるかに上回り、雇用市場が堅調であるため、われわれは、FF金利の誘導目標を引き上げることが近いうちに適切になると見ている」とインフレ抑制姿勢を強めている。
パウエルFRB議長も会合後の会見で、「われわれは3月会合で、利上げの条件が適切であると仮定し、FF金利を引き上げることを念頭に置いている」と述べている。
また、FRBは利上げ開始に伴い、毎月の資産買い入れプログラムのペースについて、2月以降、国債の保有(買い入れ)を月200億ドル超、MBS(住宅ローン担保証券)を月100億ドル超とし、「毎月の資産購入ペースを引き下げ、3月上旬に終了する」とした。市場は3月末の終了を予想していた。
ただ、資産買い入れ減額ペースについては、オミクロン株の感染拡大などで物価や雇用の目標達成を妨げる可能性のあるリスクが生じた場合に適切に調整する考えを変えていない。
FRBは今回の会合でも、「ワクチン接種の進展と供給サイドの制約(サプライチェーンのボトルネック)の緩和は経済活動と雇用の継続的な増加とインフレの低下を支援する」との文言を残し、インフレ加速を「一過性」から「持続性」に変更したスタンスを維持。インフレとの戦いを全面に押し出した。
資産買い入れにより、FRBの現在の保有国債は約8兆9000億ドルと、1年前の2倍超に膨らんでいる。このバランスシートの正常化を目指す保有国債の減額時期については、「FF金利の誘導目標を拡大するプロセス(利上げ)が開始されたあとになる」としている。FRBは、「バランスシートの縮小に関する原則」と題した文書も併せて発表し、バランスシートを「大幅に縮小する」としている。
市場では23年上期に4回目の利上げが実施されるころには、ロールオフ(市中の過剰流動性を吸収する公開市場操作政策)による保有国債の減額が開始されると見ている。証券大手ゴールドマン・サックスは、このプロセスは7月に始まり、月1000億ドル単位で、2年から2年半にわたって実施し、バランスシートは6.1兆−6.6兆ドルに縮小すると予想している。
次回会合は3月15−16日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




