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金融・経済ニュース

21年12月FOMC議事録、タカ派色鮮明に

2022-01-06 10:16:00.0

<チェックポイント>

●想定より早期の利上げ、バランスシート早期縮小で一致

●オミクロン株の感染拡大が今後、経済活動の下ブレリスクに―委員間認識

●一部委員、「インフレ圧力上昇への強いコミットメントが必要」と主張

 FRB(米連邦準備制度理事会)は5日、FOMC(公開市場委員会)議事録(21年12月14−15日開催分)を公表した。それによると、市場が最も注目していた早期利上げ開始の可能性について、「経済や労働市場の改善、高インフレの状況とそれぞれの見通しを考慮すると、われわれが以前に予想していたよりも早く、または、速いペースで、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を引き上げることが正当化される可能性がある」とし、早期利上げ、大幅利上げの可能性が示唆されていることが分かった。ただ、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株について委員間では、「今後、経済活動の下ブレリスクになる可能性がある」との認識が示されている。

 また、議事録では、一部の委員が「金融引き締めの将来の政策スタンスが正当化される可能性が高い」とした上で、「FOMCはインフレ圧力の上昇に対処するための強いコミットメントを(市場に)伝えるべきだ」と主張していることも明らかになった。

 21年12月会合で、FRBが12月以降の資産買い入れの削減ペースを300億ドルと、従来の150億ドルの2倍に引き上げたことを受け、市場では資産買い入れ減額がこのペースで進めば、22年3月末までに終了し、次の段階である22年上期からの利上げ開始の道筋が視野に入ったとみている。具体的には22年に2−3回(1回の利上げ幅を0.25ポイントとして換算)、23年はさらに3−4回の利上げを予想している。FRBが12月会合で発表した18人のFOMC委員による最新の12月経済・金融政策見通しでも22年は3回の利上げが予想されている。

 今回の議事録では、FRBのバランスシート(保有資産)の構成についても議論されたことが分かった。それによると、一部の委員は「FRBの保有資産が長期的には主に国債で構成されることが望ましい」とし、一部の委員は「MBS(不動産担保証券)の元本を比較的早く国債に再投資するか、MBSを国債よりも早くバランスシートから外すことを主張した」としている。

 また、「一部の委員がFF金利を引き上げ始めたあと、比較的すぐにFRBのバランスシートの規模縮小を開始することが適切である可能性があると指摘した」としており、利上げ開始から早期に保有国債を減額する必要性に言及している。

 FRBはリーマン・ショックからの景気回復に伴う金融緩和策の出口戦略として15年12月に政策金利を引き上げ、その約2年後に17年10月にバランスシートの縮小を開始したが、議事録では、バランスシート縮小開始の時期と条件について、「FF金利の正常化が順調に進んでいると判断された17年10月当時の経験との違いについて話し合った」とした。その上で、「委員はバランスシート縮小の適切なタイミングは、前回の経験よりも政策金利の(最初の)引き上げのタイミングに近くなる可能性が高い」とし、利上げ開始から時間を置かずにバランスシート縮小を開始すべきとしている。また、「委員はより強い経済見通し、より高いインフレ、より大きなバランスシートとなっている状況を踏まえると、政策金利の正常化を速いペースで実施することが正当化される」とも述べている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社